調整下げの動き。156円を下抜けて終えた場合は“ドル弱気”に変化
直近の日足は先週末の東京市場(9:00am)で前日足から大きく下寄りのスタートとなり、実体の小さい陰線引けとなりました。この陰線が159円超えトライに失敗して押し戻されていることや、前日の大陰線が短期トレンドに変化を生じさせており、下値リスクが高い状態にあります。
一方で、昨年12月に付けた140.25を基点とする中期的なサポートラインが156.90-00に位置しており、これをしっかり下抜けて終えるまで調整下げの範囲内となり、トレンドも大きく変化しません。一方で上値も、先週末の値動きの中で、159.50超えトライに失敗して押し戻されており、159.50超えで終えるまでは上値余地も拡がり難く、下値リスクがより高い状態です。
日足の上値抵抗が158.80-90,159.40-50,160.30-40にありますが、159.50超えで終えれば大陰線の半値を切り返して下値リスクがやや後退、160.30-40の抵抗をクリアして160円台に実体を戻した場合は調整下げが一巡した可能性が高くなります。可能性がまだ低い状態ですが、161.00超えの越週か、日足が161.80-90の抵抗を上抜けて終えた場合は“ドル強気”の流れに戻して一段のドル上昇に繋がり易くなります。
逆に156円台を維持出来ずに終えた場合は、日足、週足の抵抗を全て下抜けて、短期トレンドが“ドル弱気”に変化します。この場合は151〜152円台までの新たな下落リスクが生じます。
21日移動平均線は、159.93に位置しており、これを下抜けて短期トレンドは下値リスクがやや高い状態ですが、120日、200日線は153.89と151.27に位置しており、中期トレンドをサポートしています。
一方直近の週足は値幅の大きい陰線引けとなり、続落して越週しました。この足が、3月に付けた146.48を起点として下値を切り上げて来たサポートラインを若干下抜けた位置で終えており、下値リスクが点灯中ですが、昨年12月に付けた140.25を基点とするサポートラインが今週は156.40-50に位置しており、これが強い下値抵抗として働く可能性があります。現状は調整下げの範囲内に留まっていますが、156円を割り込んで越週した場合は、トレンドの変化が確定して、一段のドル下落に繋がり易くなります。
この場合でも151.50〜151.80ゾーンに週足、月足ベースで見た強い下値抵抗が控えており、簡単には下抜けないでしょう。また、161.00超えで越週した場合は、大陰線の実体を上抜けて、“ドル強気”の流れに戻して一段の上昇に繋がり易くなります。
今週の週足ベースで見た上値抵抗は158.80-90,159.90-00,160.80-90に、下値抵抗は157.00±10銭、156.40-50,154.60-70にあります。31週、62週移動平均線は151.89と148.45に位置しており、中期トレンドは“ドル強気”の流れに変わりありません。
上値は前週末の値動きの中で158.30-40に軽い抵抗が158.80-90にやや強い抵抗が出来ていますが、これをクリアした場合は159.10-20,159.40-50,159.70-80,160.00-10,160.30-40にある抵抗をどこまでクリア出来るかトライする動きへ。159.50超えで終えれば下値リスクがやや後退、160.30-40の抵抗を上抜けて終えた場合は調整下げが一巡した可能性が高くなり、160.80-90,161.10-20,161.50-60,161.80-90の抵抗をどこまでクリア出来るかトライする動きへ。
下値は、157.70-80,157.50-60,157.20-30,156.90-00に強い抵抗が控えており、これらを守り切って反発に転ずる可能性を残していますが、156円を割り込んで終えた場合は、短期トレンドが“ドル弱気”に変化して、ドルの下落幅拡大に繋がり易くなります。この場合は150〜152円ゾーンにある中期的な下値抵抗をどこまで切り崩せるかトライする動きへ。
オーダー/ポジション状況
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