上値余地が限られる可能性。159円割れで越週した場合は中期トレンドが変化。
ユーロ円日足
直近の日足は小陰線で終え小幅続落して引けています。163.00-10の日足の下値抵抗を終値ベースで守っていますが、上値を切り下げる流れから上抜けられない状態が続いており、日足の形状が悪化しています。現状は162.00±10銭に強い抵抗がありますが、これを割り込んで終えた場合は下値リスクが点灯、160円を割り込んで終えた場合は、短期トレンドの変化に要注意。さらに、159円を割り込んで越週するか、値動きの中で158円割れを見た場合は、短・中期トレンド共に変化して155円方向への一段の下落リスクが生じます。逆に、164.60-70の抵抗を上抜けて終えた場合は下値リスクがやや後退、165.20-30の抵抗を上抜けて終えるか、165.50-60の抵抗をクリアした場合は、“ユーロ強気”の流れに戻して一段の上昇に繋がり易くなります。日足の上値抵抗は163.60-70,164.20-30,164.60-70,165.20-30に、下値抵抗は163.00-10,162.40-50,162.00±10銭、161.40-50にあります。21日移動平均線は162.87に位置しており、これを守った状態ですが、“ダマシ”となる可能性があります。120日、200日線は160.36と159.12に位置しており、中期トレンドは“ユーロ強気”の流れを維持しています。
ユーロ円週足(移動平均線 赤:31週、青:62週)
一方直近の週足は、実体の小さい陰線引けとなり、続伸に繋げられずに越週しましたが、下値を切り上げる流れを維持しており、トレンドの変化は認められません。一方で、前週の陽線の上ヒゲがやや長く、上値トライに失敗して越週したことや、直近の陰線も上値抵抗を上抜け切れずに押し戻されており、この2週間の値動きで上値がやや重くなり始めた様子が覗えます。2023年3月に付けた138.83を起点とするやや中期的なサポートラインの下値抵抗が160.00-10にありますが、これを下抜けて越週した場合は下値リスクが点灯、159円を割り込んで越週した場合は中期的な下値抵抗を完全に下抜けたことにより、154〜155円方向への新たな下落リスクが生じます。逆に先週の上ヒゲ部分を切り返して164.50超えで越週すれば下値リスクが後退、165円台を回復して越週した場合は“強気”の流れに戻して一段のユーロ上昇に繋がり易くなります。今週の週足ベースで見た上値抵抗は163.60-70,164.40-50,165.10-20に、下値抵抗は162.10-20,160.60-70,160.00-10にあります。31週、62週移動平均線は159.72と154.58に位置しており、中期トレンドをサポート中です。
上値は、163.70-80,163.90-00,164.20-30,164.60-70にやや強い抵抗が出来ており、全てをクリアしきれない可能性が高いと見ていますが、164.70超えで終えれば下値リスクが後退、165.20-30の抵抗をクリアするか165円台に乗せて終えれば、“ユーロ強気”の流れに戻して一段の上昇へ。下値は、163.00-10,162.40-50,162.00±10銭,調整下げに留まるなら押しはこれを大きく下抜けない可能性が高くなりますが、160円も割り込んで終えた場合は、新たな下落リスクが点灯、159円割れで越週した場合は短・中期トレンド共に変化して下値余地がさらに拡がり易くなります。
オーダー/ポジション状況
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