豪州政策金利予想
豪州準備銀行(中銀)政策金利予想(12月5日16時現在)
現行の1.5%→1.50% エコノミスト全員置き予想
今回のエコノミスト予想は全員が1.50%の据え置き予想となっています。来年1Qも据え置きが大半で、2Qから利下げ開始予想となっています。
前回の中銀要旨(11月1日付)を抜粋すると
「…豪州において、経済は緩やかに拡大を続けている。これまでの大きな鉱山関連投資の下落はその他の部門…住宅関連、公的重要、輸出など…で補ってきた。家計消費は程度な流れで伸びている。しかし、最近それが緩やかになってきた。それでも家計や企業のセンチメントは平均以上となっている。
労働市場は依然強弱ミックスしている。失業率は今年低下傾向だが、雇用の伸びが地域でまだらになり、パートタイムの雇用が強い勢いで伸びている。総じてみると、雇用は緩やかとなっている。先行き示す指標では近い将来も、雇用は拡大していくと見て取れる。
インフレは依然低い。9月末四半期の数値は予想通り、幅広い分野でインフレが1.5%以下で推移していること確認した。これは労働コストの伸び低下や世界的にインフレが低く抑えられていることによる。
これまでの低金利は内需を支え、2013年以来為替レートをより低い水準に抑え、結果貿易にはプラスとなった。企業の借入は低利でき、これらの要因により必要な調整をした結果、経済を下支えてきた。通貨高はこれらの事態を複雑にしてしまう。…」
とコメントしております。
この中で、豪ドル高への戻りには懸念していますが、概ね経済が上向きの基調を維持していると分析しています。そしてその為替も11月1日時点では1豪ドル=0.7650米ドル付近で推移していましたが現在は0.7444米ドルで、対米ドルベース(加重割合10.81%)ではまずまずの豪ドル安ですが、貿易加重指数でみると最大は対人民元(同26.72%)で11月時点と比較すると横ばい、次いで日本円(同11.88%)ですが、11月1日時点では79円付近でしたのでかなりの豪ドル高になっています。対ユーロ(同9.26%)も豪ドル高ですから、この辺りの為替にどの様に言及するか、もう1点は住宅関連の不冴えになります。来年以降の金融政策にどの様な表現で言及してくるか注目されます。
政策金利推移(11月会合時まで)
オーダー/ポジション状況
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