短期は下値リスク点灯中。中期は強気維持。94円割れ越週で中期も下値リスク点灯。
12/14に発表された豪11月の失業率は3.9%と前月の3.8%から悪化し約1年半振りの高水準となりましたが、新規雇用は+61.5千人(フルタイム+5.7万人、パートタイム+0.45万人)と、市場予想の+1.1万人を大きく上回りました。為替市場では悪化した失業率に反応して豪ドルが売られる場面がありましたが、前日のFOMCの結果を受けてアメリカの早期利下げ観測が台頭し、ドルが全面安の展開となった流れを受けて、豪ドルは対米ドルで急伸、対円では円買いの動きが強く、一時95円台を割り込むなど、上値の重い展開となっています。
チャートを見ると、日足は10/3に付けた93.07を基点とする短期的なサポートラインを割り込んだ位置で推移しており下値リスクが点灯中です。また、3月に付けた86.06を基点とするやや中期的なサポートラインも若干下抜けており、中期トレンドが変化する可能性にも注意が必要です。この日足の重要ポイントは95.20-30にあります。これを上抜けて終えれば上値トライの可能性を残します。この場合でも96.70-80の抵抗を上抜けて終えない限り、上値余地も拡がり難い状態です。日足の上値抵抗は95.20-30,95.70-80,96.10-20,96.70-80に、下値抵抗は94.80-90,94.30-40,94.00-10にあります。全て下抜けて終えた場合は新たな下落リスクが生じます。21日、120日移動平均線は96.95と95.31に位置しており、この下に入り込んで短期トレンドは下値リスクが点灯中ですが、200日移動平均線は93.64に位置しており、中期トレンドをサポート中です。
一方直近の週足を見ると大陰線の出現となり、単体では下値リスクの高いものですが、下ヒゲがやや長く、下値トライにも失敗して押し戻されており、終値ベースではかろうじて週足の下値抵抗を守って越週しました。反発に転ずる可能性を残しましたが、今週は96円超えトライに失敗して再び上値を切り下げています。この週足の下値抵抗は95.10-20にありますが、95円を割り込んで越週した場合は、来週も続落の可能性が高くなります。逆に96円台を回復して引ければ上値トライの可能性を残しますが、この場合でも97.50-60の抵抗を上抜けて越週するまでは週足の形状が改善されず、上値余地も拡がり難い状態です。週足の上値抵抗は95.90-00,96.40-50,97.50-60に、下値抵抗は95.10-20,94.20-30,93.00-10にあります。31週、62週移動平均線は95.00と93.03にあり、中期トレンドをサポート中です。
12/14現在、31週移動平均線は95.00に、62週線は93.03にあり、中期トレンドをサポート中。
オーダー/ポジション状況
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