ドル円、鈴木財務相発言に147円割れるも、その後持ち直し
8日午前の東京市場でドル円は下落後に買い戻される展開。朝方、147.29レベルで取引の始まったドル円は、鈴木財務相の「為替市場の動向を高い緊張感を持って注視する」「過度な変動に対してはあらゆる選択肢を排除せず適切な対応を取りたい」との円安けん制発言を受け、一時147円を割り込み146.59まで下値を広げました。しかし、下がったところでは買われすぐに147円台を回復。その後は147円台前半で推移し、東京時間正午現在は147.22レベルで取引されています。
日経平均株価は続落。前日の米ハイテク・半導体株安の流れに加え、中国政府が政府機関および国有企業の職員らに米アップル社製品の使用を禁じるなど米中対立激化が懸念材料となり売りが先行。9時台には一時下げ幅が450円を超える場面も。とりわけ、日経平均への寄与度の大きい半導体関連株の下げが目立ちました。その後は下げ幅を縮め、309円安で午前の取引を終えています。
昨晩海外市場では、米株式市場の冴えない動きや、米長期金利が低下に転じたことなどからドル買いが一段落となり、ドル円が一時147.04まで下落しました。しかし引けにかけては下げ渋り、147.29レベルとやや戻して東京時間につないでいます。
本日この後は、米7月卸売売上高等の発表が控えています。
ドル円日足
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