ユーロ圏・米国の8月PMI景況指数速報値の予想
本日、ユーロ圏及び米国の8月PMI指数速報値が発表されます。前回7月分は欧州が製造業・サービス業共に予想を下回り、米国は予想より製造業が改善、サービス業は悪化になりました。それでも製造業に関しては欧米共に50未満、サービス業はかろうじて50を越えている状況です。
今回8月は欧州・米国共に前月比でほぼ横這い予想になっています。従いまして製造業の未改善が続き、サービス業も50をやっと越えた数値ですので、相場にとっては予想より上か下になりそうです。但し、欧米共にまだ利上げ継続の様子ですので、先行きのマインド改善の足枷になります。
為替市場はほぼドル全面高商状ですが、円の146円台、ユーロの1.08台で保合いが続いています。今日の材料含めて、週末のジャクソンホールでの中銀総裁発言待ちの様相です。特に、パウエルFRB議長とラガルドECB総裁発言が注目されそうです。
ユーロ圏8月PMI指数
(1)ユーロ圏製造業PMI景況指数
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(2)ユーロ圏サービス業PMI景況指数
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米国8月PMI指数予想
(発表時間22時45分)
製造業 7月は49.0(←予46.2) 8月:49.0(レンジ47.5〜50.0)
サービス業 7月は52.3(←予54.0) 8月:52.2(レンジ51.5〜54.0)
(今回予想:2023年8月23日7時00分現在)
下図は3地域の製造業PMI指数(米はISM)です。3地域共に依然として50未満ですが、日本は好悪判断基準の50を境に絡んでいます。全体的にはまだ悪い状況ですが、緩和継続の日本が踏み止まっている感があります。
ユーロ製造業PMI指数(青)と米(灰)ISM製造業指数、日本(オレンジ)PM I製造業指数
青の矢印:8月ユーロ圏製造業PMI指数予想値
赤:50
下図はユーロ円の週足チャートです。昨年3月7日週底値からのサポートA(=144円50銭)があります。ここから平行に上げた目安のB(=160円20銭)と昨年6月6日週の高値を起点にしたC(=161円10銭)でユーロ高トレンドを形成しています。
直近の週足を見ると今週含めてここまでの3週は3手前の終値158円78銭を越えて終われずに上ヒゲを作っています。高値も159円40銭〜50銭で止められており、今週金曜日に少なくとも159円台乗せで終わらないとやや天井感が出てきそうです。ユーロはまだ押し目買い継続ですので、どこまで下押しできるかになります。
その場合、最初は3月20日週底値からのサポートD(=157円20銭)、次いでサポートE(=154円10銭)があります。万一Eを切れるとやや下値リスクが高まり、横サポートF(=151円42銭〜61銭)までの下押しリスクをみておいた方が良さそうです。
今日の数値が予想を上回り、週末のFRB議長、ECB総裁の引き締め継続を示唆する発言がでると、一番弱い円が狙い打ちになりそうです。その際はCを抜けるかをみます。
(2023年8月23日9:00、1ユーロ=158円15銭)
オーダー/ポジション状況
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