豪ドル/円、短期は“弱気”。中期は“強気”。92円割れの越週で中期が変化。
8/15に公表された豪中銀理事会議事録では「金融政策のさらなる引き締めが必要となる可能性がある」と再利上げの可能性に含みを持たせた内容だったことから豪ドルは対米ドル、対円で一時強含んだ場面もありましたが、中国の景気減速懸念が強いことから豪ドル買いも限定的となりました。また8/17に発表された豪雇用統計は失業率3.7%、就業者数は▼1.46万人と3カ月振りの減少となり、いずれも市場予想を下回る悪化となりました。これを受けて豪ドルは対米ドル、対円で売り戻されています。今週はアメリカの引き締め長期化観測や、中国の景気減速懸念でドル全面高となる中で、豪ドルは対米ドルで下落、対円でも上値を切り下げる流れが継続しています。
チャートを見ると、日足は3月に付けた86.06を基点として下値を切り上げる流れを維持していますが、この日足の下値抵抗が93.50-60にあり、これを割り込んで終えた場合は下値リスクが点灯、さらに92円を割り込んで終えた場合は90円方向への新たな下落リスクが生じます。一方上値は、6/19に付けた97.67を直近高値として上値を切り下げており、この日足の上値抵抗が95.70-80にあることから、これを上抜けて終えない限り、短期トレンドが変化せず、上値余地が拡がり難い状態です。日足の上値抵抗は94.20-30,94.60-70,95.20-30,95.70-80に、下値抵抗は93.50-60,93.00-10,92.00±10銭にあります。21日移動平均線は94.27にありこの下に入り込んで下値リスクが点灯中ですが、120日、200日線は92.13と91.91に位置しており、中期トレンドをサポートしています。
一方直近の週足は小陽線で終え、続落を食い止めていますが、上値を切り下げる流れに変わりなく、下値リスクがより高い状態です。一方下値も、3月に付けた86.06を基点として下値を切り上げる流れをかろうじて守っており、上値トライの可能性を残しています。この週足の下値抵抗は93.00-10にあります。値動きの収縮が認められることから一方向へ抜け出す可能性にも注意が必要です。96円超えの越週で一段の上昇へ。逆に93円を割り込んで越週した場合は、短期トレンドが変化して92円台前半にある下値抵抗をトライする動きへ。さらに92円割れで越週した場合は90円方向への新たな下落が生じます。週足ベースで見た上値抵抗は95.80-90,97.60-70に、下値抵抗は93.00-10,92.20-30,90.00-10にあります。31週、62週移動平均線は91.98と92.61に位置しており中期トレンドをサポート中です。
8/17現在、31週移動平均線は91.98に、62週線は92.61にあり、中期トレンドをサポート中。
オーダー/ポジション状況
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