ドル円続落、145円台前半では一旦買い戻しも
18日午前の東京市場でドル円は上値の重い展開。昨晩海外市場でドル円が146円台から急落した流れを受け、朝方145.82レベルで取引の始まったドル円は、序盤の145.88を高値に値を崩し、時間外の米長期金利が低下したこともあり、10時台にかけ下げ幅を拡大。一時145.33の安値をつけた後、東京時間正午現在は145.52レベルで取引されています。
日経平均株価は、昨晩米市場で主要株価指数が下げた流れを受けて売りが先行。下げ幅は一時300円を超えました。しかし、予想外に中国株が堅調な動きを見せていること等から買い戻しが入り、一時前日比プラス圏に浮上、結局60円の小幅安で午前の取引を終了しています。
昨晩海外市場では、欧州時間に入り、中国政府が人民銀行に対し外国為替市場への介入を強化するよう指示したとの報道が流れ、対人民元で強まったドル売りが他通貨にも波及。ドル円は欧州序盤から下げ足を速め、米国時間朝方にかけて145.62まで急落しました。その後は新規失業保険申請件数やフィラデルフィア連銀製造業景況指数の好調に一旦は146円台を回復したものの米長期金利上昇に伴う米株価の失速が重石となり、145円台後半に反落して東京時間を迎えています。
テクニカルにはドル円は、引き続き強いドル買い地合いを維持しながらも、昨日の反落で8営業日続いた陽線が途切れ、また、7/28安値138.07を起点とした急激なサポートラインも割れて、ドル買い一服感が出ています。市場の関心は来週開催のジャクソンホールでの経済シンポジウムにシフト。25日にはパウエル議長が講演することが決まり、注目が集まります。
年によっては相場の転機にもなることのある夏の終わりの重要イベントを前に、ここまで一方向に上げてきたドル買いにポジション調整の動きが強まるか注目されます。
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
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