米7月小売売上高予想
本日7月小売売上高が発表されます。前回6月は予想以下になりました。この日のドル円相場は発表前に138円50銭付近で推移していましたが、弱い数値に137円70銭まで売られました。しかしながらG20で日銀総裁の「持続的、安定的な2%のインフレ達成にまだ距離がある」との発言に139円14銭まで反発し138円83銭で引けました。その後の相場も米金利高の長期化観測で145円台までドルが買われています。
今回7月は全体・除く自動車共に前月を上回る予想になっています。ただ下図(1)(2)を見ても、消費の伸びはまだ頭打ちで、2023年は完全に横這いとなっており、僅かながらも今年1月の高値水準をまだ越えていません。先週発表のCPIやPPIではインフレが大分落ち着き始めていますが、その他の景気指標が安定的であることから、市場はFRBの利上げ姿勢が続くとの見方に10年債金利は上昇しドルが堅調に推移しています。今回も予想を越える数値が出たらドル買い材料視される可能性が高いと思われます。万一予想レンジにもないマイナスとなるとサプライズになりそうです。
今回予想
(2023年8月15日7時30分現在)
実数値ベース
(1)全体
(青の矢印が今回予想値、赤い線はコロナ前の上昇トレンドライン)
(2)除く自動車
(青の矢印が今回予想値、赤い線はコロナ前の上昇トレンドライン)
尚、アトランタ連銀GDPナウは8月8日現在、2023年第3四半期GDPが前期比年率で4.1%となっており、8月1日現在の+3.9%より上昇しています。FRBの2023年GDP予想は年率で+1.0%で、アトランタ連銀の数値を当て嵌めると+2%絡みになるので、9月のFOMCでは2023年GDPの上方修正の可能性が出てきます。
下図はドル円の日足チャートです。短期的には6月30日高値145円07銭を越えたことで、ドルが強い状況を示しています。
7月28日底値からのサポートA(=144円35銭)と、7月21日の高値から結んだ抵抗線B(=145円75銭)で短期のドル高ウェッジを形成しています。この両線は今日現在では144円90銭と146円00銭付近になります。従い、今日はこのレンジ内で収まるかを確認する相場です。先週、消費者物価指数時に添付した週足の上値目安では144円60銭と146円70銭がありましたが、仮に今日146円を越えると後者が次の目安です。トレンドとしては3月24日底値からのサポートC(=139円10銭)、ここから平行に上げた目安のD(=148円10銭)でドル高になっています。
今日のAとBはかなり収斂しているので、今週初〜週央には上下どちらかに抜ける可能性あります。ウェッジは上抜けで短期的に高値を付けて反落、下抜けで比較的大きな下落となるパターンが多いので、ここからのロングは確りと手仕舞いが良さそうです。
尚、ご参考まで5月2日と6月29日高値を結んだ抵抗線E(=150円60銭)にあります。ここまでくれば昨年10月高値の151円台の2回目トライの目途になります。
(2023年8月15日9:00、1ドル=145円45銭)
オーダー/ポジション状況
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