8月NY連銀製造業景況指数の予想
本日、小売売上高と同時刻に8月NY連銀製造業景況指数(NY)が発表されます。
また前回7月は予想を上回りプラスとなりました。
下図@の移動平均線(オレンジ色)を見ると、今回予想通りなら2022年6月以来となる水準となります。まだゼロ付近で絡んでいるので、この先の推移をみる必要ありますが、今年3月を底値にして回復傾向を辿っています。図中の〇印(2016年4月)は一度大きく改善し、その後1年位は横這いが続き、時間経過で右肩上がりになっています。今回もこの踊り場に入っているかをみます。
下図AのISM製造業景況指数(ISM)との比較では、黒の縦線以降は綺麗に下落しているISMを上限にしてNYが推移していましたが、今回はオレンジが大きく伸びて、青を越えています。ISMもここ数ヶ月は46台を底にして這っており、オレンジのNYがこのままの勢いを得れば、ISMも次第に底打ちとなる可能性が出てきます。ISMが50を越えてくれば製造業もやっと景気回復に寄与できることになります。
今日の相場に関しては、今回の結果がプラスにでもなり、同時発表の小売売上高が予想を上回る数値になれば、ドル買い材料視されそうです。
(2023年8月15日7時30分現在予想)
@NY連銀製造業景況指数(青)と移動平均(オレンジ)
(青の矢印は今回予想、赤はゼロ)
下図AのNYは5月の▼31.8が大きく響き、先月まではオレンジが水面下でしたが、6月・7月とプラスになっており、大きく上昇した構図になっています。
AISM製造業景況指数とNY連銀製造業景況指数の3ヶ月移動平均線
(NY連銀製造業景況指数は8月予想値を加味した移動平均線)
下図はユーロドルの週足チャートです。昨年11月21日週底値からのサポートA(=1.0800)とそこから平行に上げたB(=1.1360)でユーロ高トレンドを形成しています。Bには何度か上値を止められています。
現在の相場はこのA・B間でユーロ高からの調整入りになっています。この間の抵抗線としては7月17日週高値からのC(=1.1020)があり、これを越えない限りはユーロの底値模索中が続きます。目先の底値としては横サポートのD(1.0834〜36)があり、これを切ればAまでの押しになります。上値はCを越えればユーロ高トレンド回復になりますが、一度下抜けたサポートE(=1.1100)が抵抗線となっているので、まずはこの抵抗線狙いになります。
尚、万一AとBのトレンドラインを下抜けた場合は、横サポートのF(=1.0515〜25)までの下値を想定する必要があります。
現状ではドルが強くなっていますが、このままいけば週足は5連続陰線になります。過去は4連続までが比較的多いですが、5連続以上ですと2021年9月の5連続、2018年4月の7連続陰線まで遡ることになります。今日から小売売上高、NY連銀製造業景況指数が発表され、明日には住宅関連指標、鉱工業生産指数などを含めて今週は重要な指標が続くので、今週の寄り値1.0943が1つの目安になりそうです。
(2023年8月15日11:10、1ユーロ=1.0910ドル)
オーダー/ポジション状況
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