ドル円145円台半ば、一時年初来高値を更新 (8/15午前)

15日午前の東京市場でドル円は高値圏でのもみ合い。

ドル円145円台半ば、一時年初来高値を更新 (8/15午前)

ドル円145円台半ば、一時年初来高値を更新

15日午前の東京市場でドル円は高値圏でのもみ合い。朝方145.55レベルで取引の始まったドル円は、9時台に145.59をつけ年初来高値を更新しました。その後反落するも安値は145.32までと底堅く、東京時間正午現在は145.53レベルで取引されています。

尚、朝方発表された本邦4-6月期のGDP速報値は季節調整済み年率で+6.0%と予想を大幅に上回る伸びを示し、GDPデフレーターも前年比3.4%の伸びとなりましたが、GDPデフレーターの事前予想がやや高めだったこともあってか為替市場への影響は限定的でした。

日経平均株価は、昨晩海外市場で米主要株価指数が底堅く推移したことを受けて買いが先行。円安進行も追い風となって底堅く、255円高で午前の取引を終了しています。

昨晩海外市場では特段の新規材料もない中で、米長期金利が上昇。ドル円は米株式市場の堅調や日本の当局から介入への動きが見られないこと等もあり、145.58まで上げ、そのまま高値圏で東京時間につないでいます。

テクニカルにはドル円は、本日午前中も1銭だけながら昨晩海外高値を更新。ドル買い地合いが維持されています。日足ベースでレジスタンスは見つからず、週足ベースでは昨年10月高値151.95から今年1月安値127.23までの下落の76.4%戻し146.11がターゲットとなります。 

日本はお盆休みの真っ最中、海外もバカンスシーズンで市場の薄い中、するするとドル円が上がってきている印象です。
本邦勢が市場に戻り本格的な取引再開となる来週明けまで、このドル買いが更に続くのか要注目です。また、政府、財務省関係者が今回の円安進行に対して沈黙を守っていることにも、やや違和感があり、注意が必要です。

ドル円145円台半ば、一時年初来高値を更新

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