NZ/円、短期は弱気。中期は強気を維持。84.50以下の越週で新たな下落リスク点灯。
今週はNZ独自の注目材料はありませんでしたが、FRB、ECB、日銀の金融政策決定会合が集中しており大きな注目材料となりました。結果的にはFRB、ECBは市場予想通り0.25%の利上げを決定、日銀については予想外のYCCの運用面での修正が発表されたことから、週末には円が全通貨に対して急騰する展開となっています。一方、今週は米経済の底堅さを示す経済指標が多く発表されたことから、ドルは円を除く主要通貨ではドル高となりました。結果的にNZドルは対ドルで軟調推移、対円では大きく値を下げています。
チャートを見ると、日足は3/24に付けた80.44を基点として下値を切り上げる流れを維持しています。このサポートラインの下値抵抗は84.90-00にあります。一方上値も、7/5に付けた89.69を直近高値として上値を切り下げており、この日足の上値抵抗は87.90-00にあります。上下の抵抗に挟まれた状態ですが、88円台を回復して引ければ“強気”の流れに変化して上値トライの動きが強まり易くなります。逆に84.80以下で終えた場合は短期トレンドが“弱気”に変化して一段の下落リスクが生じます。日足の上値抵抗は86.30-40,87.00-10,87.90-00に、下値抵抗は84.90-00,84.20-30,83.50-60にあります。21日移動平均線は87.87に位置しており、大きく下抜けて下値リスクが高い状態ですが、120日、200日線は共に84.95に位置しており、強い下値抵抗として働いた状態です。
一方直近の週足は、陰線引けとなり続伸に繋げられずに終えています。今週は88円超えトライに失敗して反落しており下値リスクがやや高い状態です。今年3月に付けた80.44を基点として下値を切り上げる流れを守っており、この週足サポートが84.60-70にありますが、これを割り込んで越週した場合は新たな下落リスクが生じます。週足ベースで見た上値抵抗は86.50-60,87.50-60に、下値抵抗は前述の84.60-70,83.10-20,82.00-10にあります。88円台を回復して越週すれば一段の上昇へ。84.50以下で越週した場合は新たな下落リスクが生じます。31週、62週移動平均線は84.61と84.75にあり、下値抵抗として働いています。
7/27現在、31週移動平均線は84.61に、62週線も84.75にあり、中期トレンドをサポート中。
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