米4月雇用動態調査(JOLTS)の求人数の予想
本日4月雇用動態調査内の求人数が発表されます。今まであまり材料視されていない指標でしたが、前回3月分(5月2日発表)では予想を下回ったことからドルが売られました。この日のドル円相場は、発表前に137円45銭付近で推移していましたが、発表直後に136円32銭まで売られ136円55銭で引けました。翌日にはFOMCで0.25%の利上げを実施したものの、記者発表議事要旨内に「今後も利上げが適切になるかもしれない」との表現がなくなったことから、市場は先行きの利上げ中止の思惑となり、金曜日には134円割れまで売られています。
今回4月は前回よりも減少予想になっています。下図を見ても、オレンジ色の移動平均線は2022年5月をピークに下降トレンドになっています。しかしながら、コロナ前の水準と比較しても、まだかなり高い水準で推移しています(オレンジ色の横線以上で推移)
相場は5月中旬以降、何名かのFRB委員が6月以降の利上げを示唆しており、日米金利差拡大の思惑にドルは140円越えまで買われました。ドル買い材料に反応し易い中、今回は予想を越える数値が出た時、素直にドル買いが出るかをみたいと思います。
今回予想
(2023年5月31日9時00分現在)
求人数の推移
(青の矢印が今回予想値、オレンジ色は6ヶ月移動平均線)
下図はドル円の日足チャートです。先週5月26日のPCEとPCEコアで添付したチャートの続きになります。今年1月16日底値からのサポートA(=132円10銭)、そこから平行に上げた目安のB(=140円98銭)で今週の高値がほぼ綺麗に止まっています。まだ上抜けしていく可能性は十分にありますが、その一方で、5月11日底値から急激に上げているサポートC(=140円20銭)を昨日は下抜いて終わっています。今日のCは140円50銭付近にあるので、Bを上抜く勢いを出すには少なくとも今日以降C以上の終値が必要になります。
逆に今日もC以上を回復しないと、AとBのドル高トレンド内で調整の可能性がでてきます。まずは5月18日、19日、22日で揉み合った高値D(=138円70銭付近)、3月8日高値と5月2日高値を結んだE(=137円70銭)、そして3月24日底値からのサポートF(=135円30銭)の順にどこまで下押せるかを試す流れになります。その意味で、今日の求人数が予想を下回った場合の反応も重要になりそうです。
(2023年5月31日12:30、1ドル=139円84銭)
オーダー/ポジション状況
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