米4月PCEとPCEコアの予想(23/5/26)

2023年5月26日21時30分に発表予定です。

米4月PCEとPCEコアの予想(23/5/26)

米4月PCEとPCEコアの予想

本日、米国4月PCEとPCEコア及び個人消費支出が発表されます。前回3月の下表3項目は全てが予想を上回りました。発表前に136円付近で推移したドル円は発表後に136円56銭の日中高値を付けて136円30銭で引けました。この日は日銀の金融政策会合で緩和策据え置きを決定したことから、東京市場の寄り付きが133円80銭だったドル円は136円近くまで断続的に買われた後でした。この日のレンジは133円38銭〜136円56銭と3円以上のドル高になりました。

今回4月の予想ですが、PCE、PCEコア共にインフレ高止まりの予想になっています。既発の4月のCPI全体・コア共にほぼ横這いの結果(3月CPIコア:5.6%、4月同5.5%)になっているので、PCEも下がり難くなっています。下図を見ると、CPIコア(青)とPCEコア(オレンジ)はここ数ヶ月横這いとなっています。特にPCEコアは昨年12月が4.4%で底になり、今回予想通りになれば5ヶ月連続で高止まりになります。最近米地区連銀総裁が相次ぐ利上げ発言をしており、特にミネアポリス連銀総裁は「インフレ率が高止まりした場合は追加利上げが必要」と発言しているので、現在の状況を指していると思われます。
また個人消費支出は2022年には年間で8%近くの伸びを示してきましたが、2023年に入ってからはかなり鈍化傾向となっています。4月が予想通りになると2022年12月比では2%強の伸びに留まっていますので、もし予想レンジにあるようなマイナスになった場合にはGDPに与える影響は大きくなります。

今回予想

今回予想

2023年5月26日9時00分現在予想

米国CPIコア(青)とPCEコア(オレンジ)前年比ベース推移

米国CPIコア(青)とPCEコア(オレンジ)前年比ベース推移

オレンジ矢印が今回の4月予想値、赤はFRBのインフレ目標値2%、緑が3月FOMC会合時の2023年末予想値3.6%(12月時3.5%から小幅上方修正)です。


下図はドル円の日足チャートとRSIです。
今年1月16日底値からのサポートA(=131円90銭)でドル高の流れになっています。ここから平行に上げた目安のB(=140円75銭)に届きそうな水準まできました。このAとBのトレンド内に、3月24日底値からのサポートC(=135円00銭)、5月11日底値から急激に上げているサポートD(=138円80銭)があります。
また、チャート下段のRSIでは〇印にある様に、今回のRSI水準も過去の高いところまできています。従い、今回のドル高は取り敢えずB手前で一度止まるのか、あるいはBを越えて新たなドル高に繋げていくのかが注目されます。そのためにはまずDを割らないことが重要になります。138円80銭は昨日までのレベルで、今日は139円30銭付近まで上がります。今日のNY終値で139円未満になると下抜きになりますので、サポート割れとなります。

来週月曜日はメモリアルデーの為にNY市場が休場となり3連休となるので、今日の指標が予想レンジ下限よりも軟化した結果になると、米金利の上げ一服からポジション調整が入り易くなりそうです。上回った場合に、金利高+ドル買いになるかをみたいと思います。

米国CPIコア(青)とPCEコア(オレンジ)前年比ベース推移 2枚目の画像

(5月26日10:45 1ドル=139円95銭) 

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