東京市場のドルは139円台後半で推移、140円達成で強いドル買いは一巡か
【本日の東京市場】
東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、139円台後半での推移となった。昨夜の海外時間では、米債務上限問題は解決していないものの、米金利先高観は引き続き強く、米2年債利回りは3月以来となる4.5%台まで拡大。ドルは、昨年11月以来となる140円台乗せとなった。
東京時間では、新しいドル買い材料に乏しかったことからドル買いは一巡。利益確定が先行したことから140円の大台を割り込んだ。ただ、根強い米金利先高感がサポートとなり、ドル売りが強まる地合いとはならなかった。
なお、株式市場では、米半導体エヌビディアが決算を材料に急騰したことから、東京エレクトロンなど半導体関連が上昇。値がさハイテク株が買われたことも影響し、日経平均は31101円60銭まで上げ幅を拡大するなど、ザラ場ベースでのバブル崩壊後の最高値を更新した。
ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:139円93銭
高値:140円11銭
安値:139円68銭
終値:139円70銭
ユーロ・円(日本時間8時―15時)
始値:150円09銭
高値:150円21銭
安値:149円92銭
終値:150円00銭
豪ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:91円02銭
高値:91円11銭
安値:90円81銭
終値:91円02銭
ポンド・円(日本時間8時―15時)
始値:172円44銭
高値:172円54銭
安値:172円22銭
終値:172円35銭
日経平均(日本時間9時―15時)
始値:30909円61銭
高値:31101円60銭
安値:30864円49銭
終値:30916円31銭
【本日の海外市場の重要指標】日本時間
21時30分、米、個人所得(前月比)、前回:0.3%、市場予想:0.4%
21時30分、米、個人支出(前月比)、前回:0.0%、市場予想:0.4%
21時30分、米、PCEデフレータ(前年比)、前回:4.2%、市場予想:4.3%
21時30分、米、PCEコアデフレータ(前年比)、前回:4.6%、市場予想:4.6%
21時30分、米、耐久財受注(前月比)、前回:3.2%、市場予想:−1.0%
21時30分、米、耐久財受注(輸送除くコア)(前月比)、前回:0.2%、市場予想:−0.1%
23時00分、米、ミシガン大学消費者信頼感指数、前回:57.7、市場予想:57.7
※予定は変更することがございます。
【テクニカル分析】
日足ベースのドル・円をボリンジャーバンド(20日移動平均線(MA)、±2σ)で確認すると、バンド下限の−2σ水準で下影(3月24日安値129円65銭)を残した後は反発。5月17日以降、拡大する+2σを意識した展開となっている。
日足の一目均衡表では、雲上限(133円78銭)を明確に上放れており、「三役好転」が示現。3月24日の安値(129円65銭)を起点とした下値支持線をサポートに上値切り上げの地合いが続いている。オシレーター系のストキャスティクスが90%超と「買われ過ぎ」の水準に達しているものの、短期的には強いトレンドが発生していることから、ストキャスティクスの水準はさほど気にする必要はないと考える。
5月の安値(4日の133円50銭)から既に7円弱もドル高円安が進行していることから、140円台到達を受けて達成感は意識されそうだ。高値更新という良好な需給面と米金利先高感を材料とした強いトレンドではあるが、米債務上限問題が問題なく解消されることが前提にある。「Xデーまでに問題は解決する」がコンセンサスとなっていることから、交渉の進展次第ではヘッジのドル売りポジションは増加するだろう。となれば、コンセンサス通り「問題解決」となっても、ドル売りポジションの解消(ショートカバー)が入り、ドルは一段高となる可能性もある。強いドル買いトレンドが発生していることを考慮すると、積極的にドルを売りたい投資家は少ないものの、米政治家による「はしご外し」を警戒せねば、という状況か。
今晩の海外時間では、140円到達による達成感及び米債務上限問題への警戒感と、米金利先高の綱引きとなり方向感には乏しいと想定する。本日の上値メドは、年初来高値水準の140円30銭、下値メドは心理的な水準である139円00銭とする。
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
関連記事
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:照葉 栗太
2024.11.23
来週の為替相場見通し『トランプトレードと円キャリーの組み合わせがドル円を下支え』(11/23朝)
ドル円は、今週前半にかけて、一時153.28まで急落する場面が見られましたが、週末にかけては一転154円台後半へと持ち直す動きとなりました。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:田代 昌之
2024.11.22
東京市場のドルは154円台後半で推移、日銀による追加利上げ観測が円安のブレーキ役に(24/11/22)
東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、日本株のしっかりとした推移を材料にじり高の展開となり154円台後半で推移した。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:斎藤登美夫
2024.11.22
ドル円 値動きそのものは激しいが、結果レンジ内か(11/22夕)
東京市場はドルが小高い。やや激しめの乱高下をたどるなか、最終的にドルは高値引け。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:斎藤登美夫
2023.05.26
半年ぶり140円台回復、米指標発表等に注意(5/26夕)
26日の東京市場はドルが小安い。前日の流れを継ぎ、昨年11月以来の140円台で寄り付いたものの続かなかった。
-
みんなのFX トレイダーズ証券
みんなのFXはスワップもスプレッドも高水準!口座開設とお取引で最大1,010,000円キャッシュバックキャンペーン中!
取引は1,000通貨からOK、手数料も無料!eKYCで最短1時間後に取引可能
- 「FX羅針盤」 ご利用上の注意
- 掲載している情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
- 掲載している商品やサービス等の情報は、各事業者から提供を受けた情報または各事業者のウェブサイト等にて公開されている特定時点の情報をもとに作成したものです。
- 当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
- FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
- 当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
- 当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
- 当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
- 当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
- 当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
- 当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
- 当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。