東京市場のドルは139円台後半で推移、140円達成で強いドル買いは一巡か(23/5/26)

東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、139円台後半での推移となった。

東京市場のドルは139円台後半で推移、140円達成で強いドル買いは一巡か(23/5/26)

東京市場のドルは139円台後半で推移、140円達成で強いドル買いは一巡か

【本日の東京市場】

東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、139円台後半での推移となった。昨夜の海外時間では、米債務上限問題は解決していないものの、米金利先高観は引き続き強く、米2年債利回りは3月以来となる4.5%台まで拡大。ドルは、昨年11月以来となる140円台乗せとなった。

東京時間では、新しいドル買い材料に乏しかったことからドル買いは一巡。利益確定が先行したことから140円の大台を割り込んだ。ただ、根強い米金利先高感がサポートとなり、ドル売りが強まる地合いとはならなかった。

なお、株式市場では、米半導体エヌビディアが決算を材料に急騰したことから、東京エレクトロンなど半導体関連が上昇。値がさハイテク株が買われたことも影響し、日経平均は31101円60銭まで上げ幅を拡大するなど、ザラ場ベースでのバブル崩壊後の最高値を更新した。

ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:139円93銭
高値:140円11銭
安値:139円68銭
終値:139円70銭 

ユーロ・円(日本時間8時―15時)
始値:150円09銭
高値:150円21銭
安値:149円92銭
終値:150円00銭

豪ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:91円02銭
高値:91円11銭
安値:90円81銭
終値:91円02銭

ポンド・円(日本時間8時―15時)
始値:172円44銭
高値:172円54銭
安値:172円22銭
終値:172円35銭

日経平均(日本時間9時―15時)
始値:30909円61銭
高値:31101円60銭
安値:30864円49銭
終値:30916円31銭

【本日の海外市場の重要指標】日本時間

21時30分、米、個人所得(前月比)、前回:0.3%、市場予想:0.4%
21時30分、米、個人支出(前月比)、前回:0.0%、市場予想:0.4%
21時30分、米、PCEデフレータ(前年比)、前回:4.2%、市場予想:4.3%
21時30分、米、PCEコアデフレータ(前年比)、前回:4.6%、市場予想:4.6%
21時30分、米、耐久財受注(前月比)、前回:3.2%、市場予想:−1.0%
21時30分、米、耐久財受注(輸送除くコア)(前月比)、前回:0.2%、市場予想:−0.1%
23時00分、米、ミシガン大学消費者信頼感指数、前回:57.7、市場予想:57.7

※予定は変更することがございます。

【テクニカル分析】

日足ベースのドル・円をボリンジャーバンド(20日移動平均線(MA)、±2σ)で確認すると、バンド下限の−2σ水準で下影(3月24日安値129円65銭)を残した後は反発。5月17日以降、拡大する+2σを意識した展開となっている。

日足の一目均衡表では、雲上限(133円78銭)を明確に上放れており、「三役好転」が示現。3月24日の安値(129円65銭)を起点とした下値支持線をサポートに上値切り上げの地合いが続いている。オシレーター系のストキャスティクスが90%超と「買われ過ぎ」の水準に達しているものの、短期的には強いトレンドが発生していることから、ストキャスティクスの水準はさほど気にする必要はないと考える。

5月の安値(4日の133円50銭)から既に7円弱もドル高円安が進行していることから、140円台到達を受けて達成感は意識されそうだ。高値更新という良好な需給面と米金利先高感を材料とした強いトレンドではあるが、米債務上限問題が問題なく解消されることが前提にある。「Xデーまでに問題は解決する」がコンセンサスとなっていることから、交渉の進展次第ではヘッジのドル売りポジションは増加するだろう。となれば、コンセンサス通り「問題解決」となっても、ドル売りポジションの解消(ショートカバー)が入り、ドルは一段高となる可能性もある。強いドル買いトレンドが発生していることを考慮すると、積極的にドルを売りたい投資家は少ないものの、米政治家による「はしご外し」を警戒せねば、という状況か。

今晩の海外時間では、140円到達による達成感及び米債務上限問題への警戒感と、米金利先高の綱引きとなり方向感には乏しいと想定する。本日の上値メドは、年初来高値水準の140円30銭、下値メドは心理的な水準である139円00銭とする。

東京市場のドルは139円台後半で推移、140円達成で強いドル買いは一巡か

ドル円日足

オーダー/ポジション状況

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