ランド円ショートコメント
まず、前回の振り返りですが、「12月最終週は前週のレンジを参考に7.50レベルをサポートに、7.90レベルをレジスタンスとする週」を見ていました。実際のレンジは、12月最終週〜1月第1週の2週間で、安値が7.60レベル、高値が7.87 レベルと、予想レンジ内で更に狭い値幅で横方向の動きに推移した年末年始となりました。
直近のランド円はドルランドとドル円が基本的に同じような動きをする中で、方向感がはっきりしない横方向の動きを続けていますが、日銀の緩和縮小思惑が燻っていることは円買い材料として今後も継続材料となりますし、南ア関連では与党ANC全国委員長が6日に中央銀行の責務を、経済のニーズを満たすよう拡大する必要があるとしたことで、先週末の引けにかけてややランド売りにつながりました。
ただ、中銀の役割変更には憲法の改正が必要とも考えられていることから、いますぐに影響が出てくる話とも思えません。今後改めて出てくる可能性があり得る話という押さえで現状はよいのではないかと考えられます。
テクニカルにはいつもの4時間足チャート(上からランド円、ドルランド、ドル円)をご覧ください。
7.50と7.90に水平線を引いてありますが、この2本のラインの更に内側の水準として7.60と7.85がここ2週間のレンジとなっていました。もみあいの中心は7.70レベルとなっていますが、引き続き円の動きの方が影響が大きくなることは確かだと思いますので、18日の日銀会合に向けての観測記事には注意しておきたいところです。
今週は上述した水平のラインを参考にして、7.60レベルをサポートに、7.80レベルをレジスタンスとする週を考えておきます。
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