NZ政策金利の予想
明日23日(水曜日)午前10時にNZ中銀から政策金利が公表されます。
(市場の予想)
NZ準備銀行(中銀)政策金利(オフィシャル・キャッシュレート:OCR)
現行3.50%⇒4.25%に0.75%の利上げ予想(レンジ:4.00〜4.25%)
(11月22日9時現在の予想値)
前回10月初旬の会合は市場の予想通り50BPの利上げを実施し、上げ幅は5連続となる50BPでした。今回の市場予想も6連続利上げですが、上げ幅の市場予想は75BPの利上げとなっています。
今回の利上げ予想に関するポイントとして
@ 前回10月時の記者発表要旨内で「物価安定を維持し、最大限の持続可能な雇用に貢献するため、金融情勢の引き締めペースを続けることが適切であると合意した。コアの消費者物価インフレは非常に高く、労働資源は不足している」としており、利上げ自体は確実。
A 第3四半期CPIが前期比2.2%(予想1.6%)、前年比7.2%(予想6.6%)の伸びを示し、インフレ沈静化が見えないこと。また年内最後の金融政策会合の観点から今回の利上げ幅は従来の0.5%より拡大し、0.75%利上げ予想となっている。
B また11月2日公表の第3四半期就業者増減が前期比1.3%(市場予想0.5%)と大幅な伸びを示し、中銀要旨内の雇用拡大を裏付けていること。
C 一方、11月17日公表の第3四半期PPIは2Qの2.4%に対して1.6%だったことから頭打ちとなっており、インフレに関する議論がどの様に行われるのか注目する。
D 今回は中銀による、GDPやインフレ見通し(8月時中銀のインフレ見通しは(1)表の右端)の3ヶ月毎の改定値が発表され、市場見通しとの整合性について注目したい。
などです。
(1)エコノミストの2023年4Qまでの利上げ予想及び中銀の金利見通し
(2022年8月時)
前回10月時予想と比較して0.75%の利上げ幅が拡大しています。8月公表の中銀見通しよりも上げ幅拡大となっており、今回3ヶ月毎の予想改定がでますので、中銀のインフレ見通しと市場予想がどの位の差異になっているかが焦点になります。尚、市場は来年4Qから利下げ見通しになっています。
(2)米・NZ政策金利推移
今回予想通りの利上げなら、まだ政策金利面ではNZ>米国のままです。但し、NZの金融政策は年内最後で、次回は来年2月です。一方、FOMCは12月に会合が予定されており、現状では0.50〜0.75%利上げが予定されているので、NZと米国の金利差は逆転します。
(2017年1月以降)
(3)前回10月5日の金融政策時の記者発表要旨
・
NZ中銀金融政策議事要旨は一部を和訳したものであり、詳細は金融政策要旨本文をお読みください。(出所:NZ中銀HP)
NZドル米ドル相場は、昨日のシカゴポジション361を御参照願います。昨日のNZドル米ドルは底値が0.6087で、0.6060サポートは守られました。上値も高値は0.6165までで、強い抵抗線0.6160〜70に止められています。目先は0.6060〜0.6170レンジで、明朝のNZ中銀の金融政策、その後は東京時間24日早朝4時公表のFOMC議事録が大きな材料になりそうです。
次回は来年2023年2月22日(水)に予定されています。
(11月22日10:40、1NZ=0.6123米ドル)
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