ユーロドル1.01台半ば、夕刻製造業・サービス業PMI不冴えで急落
22日の東京市場でユーロドルは軟調推移。朝方1.0230レベルで取引が始まったユーロドルは、日中は下値を探る動きとなり、午前中には1.02割れを示現。夕刻欧州勢参入後、一旦は1.02台を回復したものの、夕刻相次いで発表された、仏、独、欧州圏の製造業、サービス業PMIが軒並み予想、前月を下回ると急落。一時1.0130の安値をつけた後、東京時間18:30現在は1.0155レベルで取引されています。
昨晩海外市場では注目されたECB理事会でECBは11年ぶりに政策金利引き上げを決定、引き上げ幅は0.5%でマイナス金利政策から離脱しました。市場は0.5%の利上げ実施を織り込み切れていなかったために、直後はユーロ買いに反応し、一時1.0278まで上昇しました。しかし、ラガルドECB総裁が記者会見で、利上げの到達点に変化はないとの発言を行ったことなどから、その後1.0153まで急落する荒い値動きとなり、終盤にかけては米指標不冴えからの米長期金利低下を背景に再び1.0230まで戻してアジア時間につなぎました。
テクニカルにはユーロドルは、昨晩の乱高下でも基準線(1.0283)、転換線(1.0115)の上下いずれも抜けずレンジ取引となっています。本日21日移動平均線が1.0256レベルに低下してきていますので、週末終値時点での位置関係には一応注意です。
序盤の欧州主要株価指数は企業業績回復期待、リスク選好回復におおむね堅調推移。今晩この後は22:45に米7月製造業・サービス業PMIの発表が予定されています。
ユーロドル日足
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