NZ/円、短期トレンドは“NZ強気”。中期も“強気”を維持。
今週はNZ独自の注目材料が無く、米景気動向を注視する展開となっています。9月以降もFRBが利上げを継続するかどうかを巡り神経質な展開となっていますが、足元の景況感が悪化しておらず、また、株式市場も落ち着きを取り戻していること、上海のロックダウンが解除され、段階的に制限が解除されることが示されたことから、マーケットに安心感が拡がり、リスク回避のドル買いの動きは後退しています。今週はドルの売り戻しが優勢となる中で、NZドルは、対米ドル、対円で続伸しています。
チャートを見ると、日足は、1/28に付けた75.24を基点として下値を切り上げて来た流れを維持しており、また、5/12に付けた79.96を基点として下値を切り上げる流れに入っています。この短期的なサポートラインも守っています。この日足の下値抵抗は83.10-20にあります。さらに、4/20に付けた87.34を直近高値として上値も切り下げて来た流れから5/30の日足が上抜けて短期トレンドに変化が生じています。83円台乗せから新たな上昇トレンド入りしており、短期トレンドは“NZ強気”の流れにあります。日足の上値抵抗は85.30-40，86.10-20，86.60-70に、下値抵抗は84.60-70，84.30-40，83.10-20，にあります。全て下抜けて終えた場合は下値リスクが点灯します。21日移動平均線は82.49に位置しており、これを上抜けて“NZ強気”の流れに戻しています。また、120日、200日線は、80.61と79.87に位置しており、中期トレンドは“強気”の流れを維持しています。
一方直近の週足は実体の小さい陽線引けとなり、小幅続伸して越週しました。単体では上昇エネルギーの強いものではありませんが、この足が、4/20に付けた87.34を直近高値として上値を切り下げて来た流れから上抜けた位置で終えており、短期トレンドに変化が生じています。この反動で今週は上値トライの動きが強まっており、上昇幅拡大に繋がっています。週足ベースで見た上値抵抗は85.40-50，85.70-80，87.30-40，88.10-20に、下値抵抗は、84.30-40，83.00-10にあります。全て下抜けて越週した場合は下値リスクが点灯します。31週、62週移動平均線は80.19と79.11にあり、中期トレンドをサポート中です。
6/2現在、31週、62週移動平均線は80.19と79.11にあり、中期トレンドをサポート中。
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