トルコリラ週報:『約3週間ぶり高値圏へ反発。市場心理の改善が支援材料に』(3/26朝)

今週のトルコリラ円(TRYJPY)相場は、週初8.04円で寄り付いた後、早々に週間安値7.99円まで下落しました。

トルコリラ週報:『約3週間ぶり高値圏へ反発。市場心理の改善が支援材料に』(3/26朝)

『約3週間ぶり高値圏へ反発。市場心理の改善が支援材料に』

〇今週のトルコ円、週明け7.99まで下落するも週末にかけ8.27まで反発
〇トルコ消費者信頼感の良好、円安、株式市場の堅調等がサポート
〇トルコ円テクニカルの地合い好転するも、上方にレジスタンス多く、続伸容易でないか
〇ファンダメンタルズもウクライナをめぐる地政学リスク長期化等が重石に
〇トルコリラ円相場の反落をメインシナリオとして予想
〇来週の予想レンジ(TRYJPY):8.00ー8.40

今週のレビュー(3/21−3/25)

今週のトルコリラ円(TRYJPY)相場は、週初8.04円で寄り付いた後、早々に週間安値7.99円まで下落しました。しかし、一目均衡表転換線をバックに下げ渋ると、@トルコ3月消費者信頼感指数(結果72.5、前回71.2)の良好な結果や、A片岡日銀審議員による円安容認発言(同氏は「円安の影響、全体的な効果はプラス」「円安のデメリットは非常に小さい」と発言)、B株式市場の堅調推移(リスク回避ムード後退→市場心理改善→新興国通貨上昇)、Cロシア・ウクライナ情勢を巡る過度な悲観論の後退が支援材料となり、週末にかけて、週間高値8.27円(3/3以来、約3週間ぶり高値圏)まで反発しました。引けにかけて小反落するも下値は堅く、本稿執筆時点(日本時間3/26午前5時00分現在)では8.23円前後で推移しております。尚、エルドアン大統領は統計局の副局長2名を突如解任しましたが、市場の反応は限定的となっております。

来週の見通し(3/28−4/1)

トルコリラの対円相場は3/11に記録した約2ヵ月半ぶり安値7.76円をボトムに反発に転じると、今週末にかけて、約3週間ぶり高値となる8.27円(3/3以来の高値圏)まで急伸しました。この間、一目均衡表転換線や基準線、ボリンジャーミッドバンドや21日移動平均線などの主要レジスタンスポイントを上抜けするなど、テクニカル的に見て、地合いの好転を印象付けるチャート形状となりつつあります。但し、上方には市場参加者に注目されている90日移動平均線や一目均衡表雲下限が控えているため、ここからの続伸は容易では無いと考えられます。

ファンダメンタルズ的に見ても、@ロシア・ウクライナを巡る地政学的リスクの長期化懸念(ロシア・ウクライナ両国と親密な関係にあるトルコにとって、緊張状態の長期化は、対ロシア・対ウクライナへの輸出減少や、ロシア・ウクライナからのインバウンド需要低減などを通じて、トルコ経済に下押し圧力を加える恐れ)や、Aトルコ国内のインフレ昂進リスク、Bトルコ中銀による追加利下げ観測(エルドアン大統領はインフレを利下げで退治するといった独自理論を展開)、Cトルコ中銀の脆弱な外貨準備残高(トルコリラ急落時の介入余力の乏しさ)、D経常赤字拡大に伴うリラ売り圧力(トルコ中銀カブジェオール総裁は今週「エネルギー価格高騰に伴う経常収支の悪化リスクを注視している」と発言)、

E米FRBによるタカ派傾斜観測(次回5月FOMCでの50bp利上げを織り込む展開→過剰流動性相場逆流リスク→新興国から米国への資金流出圧力)など、トルコリラ円相場のダウンサイドリスクを連想させる材料が増えつつあります。以上を踏まえ、当方では引き続き、トルコリラ円相場の反落をメインシナリオとして予想いたします(尚、来週はロシア・ウクライナを巡るヘッドラインに加えて、3/31に予定されているトルコ2月貿易収支や、トルコ3月経済信頼感指数、4/1の3月イスタンブール製造業PMIに注目)。

来週の予想レンジ(TRYJPY):8.00ー8.40

注:ポイント要約は編集部

『約3週間ぶり高値圏へ反発。市場心理の改善が支援材料に』

トルコ円日足

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