豪ドル/円、短期は“豪ドル弱気”。80円台を守り切れるかが焦点に。
28日に発表された豪4-6月期の消費者物価指数(CPI)は前期比+0.8%、前年比+3.8%と市場予想との大きな乖離はありませんでした。また、30日に発表された4-6月期の卸売物価指数(PPI)は前期比+0.7%、前年比+2.2%で、これも為替相場に影響はありませんでした。今週は米FOMCの結果が予想通りであったこと、終了後のパウエルFRB議長の会見内容がハト派的なものであったこと、さらには29日に発表された米第2四半期GDPが予想比やや弱い結果となったことからドル売りが優勢となり、豪ドルは対米ドル、対円で底堅い展開となっています。
チャートを見ると、日足は7/20に付けた79.85を直近安値として下値を切り上げていますが、急反発にも繋がっていません。また、5/10に付けた85.80を直近高値として上値を切り下げる流れにも変化なく、短期トレンドは“豪ドル弱気”の流れに変わりありません。一方で80.00±10銭の中期的な下値抵抗を守って反発に転じており、これが下支えとなる可能性を残しています。短期トレンドは82円台を回復して終えれば “ニュートラル”な状態に戻しますが、84円台を回復して引けない限り“強気”の流れに戻せず、上値余地が限られる展開が予想されます。また、80円台を守り切れずに終えた場合は新たな下落リスクが生じます。日足の上値抵抗は81.40-50,81.80-90,82.20-30に、下値抵抗は80.50-60,80.20-30にあります。21日、120、200日移動平均線は81.88,83.60,81.37にあり、これらの下に入り込んでおり短期トレンドは“豪ドル弱気”の流れにあります。
一方直近の週足は、十文字の寄せ線で終え、週初の寄り付き水準に戻して越週しました。80.00近辺の中期的な重要ポイントに跳ね返されており、一旦底打ちした可能性が点灯中ですが、上値を切り下げる流れには変化が認められず、下値リスクがより高い状態に変わりありません。今週の週足ベースで見た強い上値抵抗は81.50-60,82.50-60に、下値抵抗は80.50-60,80.00±10銭にあります。82.50超えで越週した場合は下値リスクがやや後退、逆に80円割れで越週した場合は78円方向への新たな下落リスクが生じます。31週移動平均線は82.85にあり、この下に入り込んで、下値リスクが高い状態ですが、62週線は79.26にあり、続落した場合でもこれが短期的な下値抵抗として働く可能性があります。
7/29現在、31週移動平均線は82.85に位置しており、これを下抜けて下値リスクが高い状態だが、62週線は79.26にあり、中期トレンドをサポート中。
オーダー/ポジション状況
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