NZ/円、短期トレンドは“ニュートラル”。76円割れの越週で一段の下落リスクが点灯。
25日に発表されたNZの5月貿易収支は469百万NZドルの黒字となり、前月の388百万NZドルからは微増となりましたが、前年同月の1294百万ドルの黒字からは下回りました。為替相場には影響なく、前週のFOMC後のリスクオンによる急落材料を消化し終えて、今週は週初の安値圏から対米ドル、対円で反発に転じており、FOMC 前の水準まで値を戻しています。
チャートを見ると、日足は週初に付けた76.22を直近安値として反転、上昇の流れに戻しています。下値を急角度で切り上げており、また78円台を回復して、先週の下げ幅を取り返していますが、5/27に付けた80.18を直近高値として上値を切り下げる流れからは上抜けきれておらず、短期トレンドは“ニュートラル”な状態にあります。週足の形状も改善しておらず、下値リスクを残した状態ですが、78.50超えで終えた場合は、週足のサポートライン上に値を戻して下値リスクが若干後退します。この場合でも79円台を回復して終えるまでは上値余地も拡がり難いでしょう。日足の上値抵抗は、78.50-60,78.80-90,79.10-20に、下値抵抗は77.60-70,77.10-20にあります。76.50-60の抵抗を割り込んで終えた場合は再び下値リスクが高くなります。21日移動平均線は、78.54にあり上値抵抗として働く可能性がありますが、120日線は77.33にあり、これをしっかり抜き返しており、76円台で底打ちを確認した可能性が点灯中です。また、200日線は75.05に位置しており、中期トレンドは“NZ強気”の流れを変えていません。
一方直近の週足は、安値圏で引ける大陰線の出現となり、下値リスクの高いものですが、今週は76円台にある中期的な横サポートを守り切って反転、上昇に転じています。一方で、昨年3月に付けた59.51を基点として下値を切り上げて来たサポートラインを下抜けた位置で推移しており、この週足の上値抵抗が78.30-40にあることから78.50超えで終えるまでは、下値リスクを残した状態です。週足の上値抵抗は78.30-40、79.60-70に、下値抵抗は76.50-60,76.00-10,74.00-10にあります。31週、62週移動平均線は76.57と72.88にあり、中期トレンドは“NZ強気”の流れを変えていませんが、76円割れで越週した場合は中期トレンドが変化します。
6/24現在、31週移動平均線は76.57に62週線は72.88にあり、中期トレンドは“NZ強気”の流れを維持している。
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