シカゴポジション(CME)256
シカゴポジションの締日数値の改定が昨日のNY時間に行われた為、1日遅れになりました。
シカゴ先物市場における、いわば投機筋と呼ばれる市場参加者の建て玉で、ロングとショートの差し引きで現在どの様なポジションに傾いているのかを判断するものです。
主要通貨ポジション(単位:枚)(2020年11月10日現在の数値)
ロング/ショートは左側通貨から見たもの。ネットポジションで▼数値は左側通貨がショート、+数値は左側通貨がロングを表しています。
通貨単位(1枚当たり):豪ドル/米ドル=100,000豪ドル、NZドル/米ドル=100,000NZドル
シカゴは先週の締日で、豪ドルと円を動かしています。豪ドルはショートを積み増し、円はロングを積み増しているので、米ドル全面安とはなっていません。ドル円は最初の目安となる5万枚に近くなり、この水準を越えてキープして行くとシカゴの先行き相場観が一段の円高傾向を強めそうです。今週以降、手仕舞いするのか積み増していくか注目されます。
シカゴは豪ドルショートを積み上げてきました。ネットで7,400枚のショート増となり、8,700枚のショート残になっています。内訳を見ると、ロングが7,200枚減、ショートが200枚増ですので、相場が豪ドル高になってロングを利確した格好になっています。ショートを我慢しているので、相場が一段と上昇した場合の加速要因になります。チャートを見ると、前回も上抜けていた赤の抵抗線からは一段高となり、9月1日の終値0.7373(ザラ場高値は0.7414)を狙える位置にいます。現在のスポットが0.7320付近ですので、今日のシカゴ締日に、彼らのポジションは売り上がるのか、ショート切りするのか注目されます。
さて実際の相場では、先週0.7300〜10の抵抗線を抜ければダブルトップ狙いとしましたが、今日の高値が0.7330ですので、終値ベースで残り40ピップス強、ザラ場ベースで残り80ピップス強です。またこの0.74は2018年12月の戻り高値でもあり、その後約2年間下値を探る動きに繋がっていたので、この水準の上抜けは非常に重要となります。逆に止められると、0.7290、0.7240〜50、0.7200、0.7150の順にあるサポート狙いとなります。短期的な豪ドル高トレンドラインの下限は0.7030にあります。
(1豪ドル=0.7321米ドル、11月17日12:50)
(ご参考)直近から過去60回分を掲載したチャートにしたものです。棒グラフ(青)はネットポジション(左目盛)、折れ線(オレンジ)は締日のNY終値(右目盛)になっています。
オーダー/ポジション状況
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