豪ドル/円、短期は“豪ドル強気”を維持。75.00割れで下値リスクが点灯。
11月11日に発表された11月の豪消費者信頼感指数(季節調整済み)は、前月比+2.5%と、2013年11月以来の7年ぶりの高水準となりました。国内での新型コロナウィルスの感染が抑制され、制限措置の緩和への期待感が高まったことが影響したものと見られています。また、米次期大統領がバイデン氏で確定的となり不確定要因が払しょくされたこと、新型コロナウィルスのワクチン開発が大きく前進したことから株価が上昇、為替市場でもリスク選考の動きが強まる中、豪ドルは対米ドル、対円で9月以来の高値まで上昇しましたが、アメリカでの新規感染者数が急増、行動制限が拡がる可能性が生じたことから、小反落に転じています。
チャートを見ると、10/29に付けた73.14を直近安値として反転、上昇に転じており、また、8/31に付けた78.46を直近高値とする短期的なレジスタンスラインも上抜けており、短期トレンドは“豪ドル強気”の流れに入っていますが、上値を追い切れずに小反落に転じています。75円台を維持して終えれば来週以降も上値トライの動きが期待できますが、75円割れで終えた場合は短期トレンドを“ニュートラル”な状態に戻して下値リスクが点灯します。日足の上値抵抗は76.10-20、76.70-80、77.00-10に、下値抵抗は75.50-60、75.00-10、74.60-70にあります。74円割れで終えた場合は“豪ドル弱気”に変化します。21日、120日、200日移動平均線は、74.86、75.37、72.90に位置しており、短期トレンドは“豪ドル強気”の流れにあります。
一方直近の週足は、前週の陰線の値幅を包む形の陽線で切り返しており、73円台の下値抵抗を切り崩せずに反発に転じています。また、今週は週初から上値追い動きが強まっており、陽線引けとなる可能性が高い状態です。このまま75円台を維持して越週した場合は、9月に付けた78.46を直近高値とする短期的なレジスタンスラインを上抜けて、来週以降一段の上昇に繋がり易くなります。しかし、2017年9月に付けた90.30を基点として上値を切り下げる流れに変わりなく、続伸した場合でも77円超えから厚くなる中期的な上値抵抗にぶつかる可能性にも注意が必要です。また、75円割れで越週した場合は“上抜け”がダマシであった可能性が高くなり、下値リスクが点灯します。週足の上値抵抗は76.30-40、77.50-60に、下値抵抗は75.00-10、74.00-10にあります。31週、62週移動平均線は74.02と73.35にあり、強い下値抵抗として働いていますが、74円割れで越週した場合は下値リスク点灯、73円割れで越週した場合は中期トレンドが変化して一段の下落リスクが生じます。
11/12現在、31週、62週移動平均線は74.02と73.35にあり中期トレンドは“豪ドル強気”を維持している。
オーダー/ポジション状況
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