オーストラリア 10月失業率
明日9時30分に豪州失業率関連の指標が発表されます。
(11月18日10時現在)
(1) 就業者数
前回9月数値は予想よりも良かったですが、就業者自体はマイナスとなりました。今回10月もエコノミスト中間値はマイナスで、2ヶ月連続となる予想になっています。下図@を見ても、水面下(青の折れ線)になっており、移動平均線(オレンジ)もゼロに近い方向になっています。また総就業者数は9月時点でもコロナ前を大きく下回っており、2018年頃の水準に留まっています(下図Aの赤い線)。今回予想通りなら一段と減ることになります。世界的に雇用はコロナ前を回復していませんが、豪州も抜け出せずにいます。
@ 前月比ベース(赤い線はゼロ、黒い線より右側は今回予想値)
A 総就業者数推移(赤い線:前回9月の数値を高値に引いた線)
(2) 失業率
9月の結果は6.9%で、予想よりは改善したものの8月の6.8%よりは悪化しました。今回7.1%予想ですので、連続して悪化となります。下図を見ると悪化しています。中銀見通しでは2020年12月末9%、2021年6月末8.5%ですので、その見通しよりはベターとなっています。下図の青い矢印が今回の予想です。
下図は豪ドル・米ドルの日足チャートです。
今年6月中旬からの豪ドル上げのラインA(=0.7410)を9月に切れてから、C(=0.7016)を底にして、B(=0.7040)の抵抗線に阻まれて推移しましたが、11月にその収斂を上抜け、再度ラインAを狙える位置まで上昇しています。ラインA近くは水色の抵抗線D(=0.7400)があり、丁度3回目トライになります(週足でも2018年、2020年9月に続き3回目です)。上抜けの場合は豪ドル高の視界が大きく広がります。
逆に、今回ここで遮られると豪ドル高調整入りになり、目先はE(=0.7220)にサポートあります。万一、ここも維持できないと再度、BとC方向になります。
シカゴのポジション含めて岐路にきている感じがしています。
(1豪ドル=0.7289米ドル、11月18日13時00分現在)
オーダー/ポジション状況
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