シカゴポジション(CME)244
シカゴ先物市場における、いわば投機筋と呼ばれる市場参加者の建て玉で、ロングとショートの差し引きで現在どの様なポジションに傾いているのかを判断するものです。
主要通貨ポジション(単位:枚)(2020年8月18日現在の数値)
ロング/ショートは左側通貨から見たもの。ネットポジションで▼数値は左側通貨がショート、+数値は左側通貨がロングを表しています。
通貨単位(1枚当たり):豪ドル/米ドル=100,000豪ドル、NZドル/米ドル=100,000NZドル
シカゴはNZドルのポジションをスクエアから比較的多くロングにしてきました。ネットポジションは3,800枚弱ですので、まだ方向性を出した訳ではないですが、これが端緒になるか、まだ揉み合いを続けるのかを見たいと思います。最低限でもNZドルの場合は5,000枚以上のポジションを2〜3週継続するか、豪ドル同様に1万枚乗せるかで判断したいと思います。内訳はロング2,600枚増、ショート1,300枚減のネット3,900枚です。ロングを増やし、ショートを減らしているので、ポジションメークとしては方向性を持っています。チャートを見ると、まだ黒の3角保合い0.6480〜0.6733の収斂は継続しています。下限を切れば短期のNZドル上げは一度終了し、0.6420、0.6290辺りのサポートを伺う動きに入りそうです。逆に上値を抜いてくると、黒のサポートと平行に上方向にずらした赤の抵抗線が次のポイントになりそうです。現状では0.6800付近の抵抗線になります。もしシカゴが今後のNZドル高に相場観を持てば、豪ドルも追随すると思います。勿論この逆(NZドル安・豪ドル安)もありえます。
実際の相場は、依然として0.6480〜0.7000のNZドル高トレンドラインを維持しています。但し、このトレンド内で7月末高値からの抵抗線が0.6630にあり、短期的には0.6480〜0.6630の3角保合いの収斂にいて、どちらかと言えば、目先はNZドルが弱い状況です。もし下限を切れてしまうと、新たに0.6470〜0.6630のNZドル安トレンドラインに切り替わり、底値模索の動きになります。そして最大のポイントは0.6380にあるサポートを維持できるか否かとなります。そしてこのサポートを切れた場合にシカゴはNZロングを増やすのか、あっさりとロングを手仕舞いするのか注目されます。上値は0.6630を越えた場合には0.6650、0.6690、0.6720の順に抵抗線ありますが、上抜けで上記のNZドル高トレンドラインに沿った動きになりそうです。
シカゴNZドルポジションと締日終値のチャート
(ご参考)直近から過去60回分を掲載したチャートにしたものです。棒グラフ(青)はネットポジション(左目盛)、折れ線(オレンジ)は締日のNY終値(右目盛)になっています。
(1NZドル=0.6534米ドル、8月24日14:45)
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