ニュージーランド 7月貿易収支の予想
明朝の水曜日(26日)にNZの7月貿易収支が発表されます。
(今回発表予想8月25日11時00分現在)
NZの貿易収支推移(青)と3ヶ月移動平均線(オレンジ)
NZの貿易収支は季節要因(主な要因はキーウィー輸出)として、例年3〜5月に黒字のピークとなり、7〜10月にかけて赤字拡大傾向となっています。赤字の開始月であるその7月ですが今回は黒字予想で、下図を見ても2017年(+0.92億NZドル黒字)以外は全てマイナスになっています。豪州もここ数年貿易黒字の拡大傾向が続いていますが、NZも2020年になってからの黒字額が大きくなっていますので、かろうじて黒字を維持する見方になっています。
四半期GDPベースの月平均比較では2019年3Qは月平均▼12.28億NZドル、2020年2Qは+10.18億NZドルとなっており、今回は第3四半期最初の数値ですが、予想通りなら、前年比123.8%増、前期比▼71.2%減になります。
(○印は各年7月、縦の黒い線より右側は今回予想値、赤い線は収支ゼロ)
7月貿易収支の内訳予想は輸出49.1億NZドル(レンジ49.0〜49.2億NZドル、6月は50.7億NZドル)、輸入46.3億NZドル(レンジ46.0〜46.5億NZドル、6月は46.44NZドル)となっています。輸出入共に減少ですので、内容的には芳しくありません。
下図は輸出入の各月推移です。オレンジ横線は輸入、青横線は輸出で、今回予想を上限にして引いています。また、〇印は過去の7月で、2018年、2019年よりは輸出入共に下がっています。またこの両年は貿易赤字でしたが、内需が強かったためと言えそうです。
NZドル米ドル相場は昨日のシカゴポジション244内で、目先は0.6480〜0.6630の3角保合いの収斂内にいるとしましたが、まだこのレンジは維持しています。しかしながら、昨日以上に下限切れトライの可能性を強めています。もし切れた場合には0.6380の強いサポート狙いになります。
3月から上げてきた短期のNZドル高が一度調整するのか、このサポートを維持するのか注目したいと思います。尚、上値は0.6560に抵抗線があり、ここを越えてくれると下値リスクが小さくなります。
(8月25日14:20、1NZドル=0.6526米ドル)
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