NZ/2022年第1四半期GDPの予想
16日早朝、NZの2022年1QのGDPが発表されます。この約4時間前にFOMC後のパウエル議長の記者会見が予定されており、その相場動向次第ではこの材料も大きく影響が出てきそうです。
さて前回4Q・GDPは前期比・前年比共に予想よりはやや悪かったものの、堅調に推移しています。
(今回発表予想)6月15日12時現在
上図(1)ではCovid-19前の青の上昇トレンドよりまだ下がっていますが、巡航速度の伸びになっています。(2)では前年比での伸びですが、2021年1Qもプラスだったことから、今回も予想通りなら良い数値と言えそうです。むしろ2Qは2021年の同時期が非常に高い伸びだったので、次回は前年比でマイナスに振れる可能性がありますが、今後何期も重ねれば、2013年以降の様なコンスタントな伸びに変わっていくと思います。尚、中銀の2022年GDP予想は前期比ベースで、1Q+0.7%、2Q+1.3%、3Q+0.6%、4Q+0.5%になっており、予想レンジ下限までは振れないと思います。
NZドル米ドル相場はシカゴポジション338内で、「NZドル安が続き、5月12日底値の0.6215までトライする勢いがあります」としましたが、昨日0.6193米ドルの底値をつけて、現在は0.6220付近で推移しています。丁度2回目の底値をトライしたところです。このままFOMC材料に底割れすると、0.6170〜80、0.6090、0.6020〜30、そして心理的サポートの大台0.60方向への動きになります。
上値は底値を結んだ0.6260〜70のサポートが現在は抵抗線としてあり、ここを日足で越えて終わらないとNZドル安トレンド下で、NZドルの戻りが期待できません。
FOMCで米ドルが買われる状況になり、その後万一、このNZ・GDPが予想レンジ下限にでもなると、NZドルは一層売られ易くなりそうです。
(6月15日14:25、1NZドル=0.6224ドル)
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