ユーロ圏・米国の12月PMI景況指数速報値の予想
本日、ユーロ圏及び米国の12月PMI指数速報値が発表されます。特に欧州はまだ多くの都市でロックダウン中となっており、11月以降にサービス業PMI指数が大幅な悪化となっています。12月サービス業は前月より改善となっていますが、あまり芳しい数値ではないので、予想以下になると、ここまで上げてきたユーロに対して売り材料視される可能性があります。
今日は米国でも小売売上高やFOMCの発表が控えているので、一本調子のトレンドにはならないと思いますが、欧米で第4四半期の数値が前期比で悪化している傾向にあるので、欧米で相対比較になりそうです。
ユーロ圏12月PMI指数
ユーロ圏の12月の製造業は11月よりはやや悪化、サービス業はやや改善する予想です。特にサービス業PMIは好悪判断の50を大きく下回ったままの状態になるので、結果が予想通りだったと受け止めるのか否か、相場動向には注目したいと思います。
(1) ユーロ圏製造業PMI景況指数
(今回発表予想)2020年12月16日8時30分現在予想値
(2) ユーロ圏サービス業PMI景況指数
(今回発表予想)2020年12月16日8時30分現在予想値
米国12月PMI指数予想
(東京時間23時45分発表)
製造業 11月は56.7 12月:55.8(レンジ54.5〜56.7)
サービス業 11月は58.4 12月:55.9(レンジ55.0〜58.4)
11月の米国PMIはユーロ圏よりも製造業・サービス業共に上回りました。また、12月予想は前月よりも下がりますが、依然としてユーロ圏よりは良い数値が予想されています。
下図は3地域の製造業PMI指数(米はISM)です。欧州は2ヶ月連続ダウンの予想になっています。日本のみまだ50未満で回復の兆しが見えていません。
ユーロ製造業PMI指数(青)、米ISM製造業指数(灰)、日本PMI製造業指数(オレンジ)
(こげ茶:50)青の矢印は12月ユーロ圏製造業PMI指数予想値
ユーロドルは昨日の米鉱工業生産指数時に添付した週足チャートはまだ維持されています。1.2175〜80の横抵抗線に止められてまだ上限狙いとなっていません。
目先は下記チャートの日足になります。短期トレンドもユーロ高A(=1.2050)とB(=1.2290)に沿って上昇しています。現在は短期ユーロ上げからの調整で9営業日横這いを続けています。結果C(=1.2110)とD(1.2175〜80)でアセンディングトライアングルを形成しています。僅か70ピップスの値幅しかありませんので、今日以降の材料でレンジ抜けになりそうです。Dで止められた場合はA方向の押し。越えればB方向の新たなユーロの高値模索相場になります。今日はまず最初のPMIでどうなるか注目します。
(12月16日9:45、1ユーロ=1.2151ドル)
オーダー/ポジション状況
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