株続伸、東京市場での為替の頭は重く(2016年7月1日)
早朝の海外市場でドル円は103.39の高値をつけましたが、東京時間に入っては戻り売りに押される展開となりました。
連日海外市場では英国のEU離脱ショック後の巻き戻しの動きが続いており、昨晩も欧米市場では軒並み株価指数が上昇して引けています。
英国のEU離脱に関しては短期的に金融市場に大きな影響を与えないとの見方が広がり、リスクオフの巻き戻しが進む一方で、昨晩も次期首相最有力候補だったボリス・ジョンソン元ロンドン市長が突然立候補見送りを表明するなど政治的には混迷を深めており、先行き不透明感が拭いきれていません。
英中銀、ECBはこの事態を受けていずれも追加金融緩和を実施するとの見方が強まっている状況です。
米国の利上げ先送り、英国、EUでの追加緩和と株式市場にはプラスの材料となり、各国での株の買戻しが進む一方で、危険避難的に買われたドルや円は政治的なリスク、中長期の経済へのインパクトを考えると完全には売り戻しにくいのが現在の状況でしょうか。
本日発表となった日銀短観は大企業製造業のDIが+6と変わらずで、予想の+4を上回りました。
これは大方が英国国民投票以前の調査ですが、ブレグジットがなくても悪化予想→日銀追加緩和の構図がやや崩れた形となりました。
またそれに先立ち発表された5月の失業率は3.2%と変わらず、全国CPIは前年比-0.4%で前回-0.3%より悪化したものの予想の-0.5%は上回りこちらもまだら模様です。
今晩は23:00にISM製造業指数の発表があります。
序盤の欧州株価指数先物は本日も堅調推移。
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