FX今昔物語・プラザ合意後の手書きチャート
ブレグジットによる混乱も短期的には落ち着きを見せているので、久しぶりに今昔物語を。今回はチャートについてです。
今昔物語でツールを取り上げた回がありましたが、前回の今昔物語で紹介した動画の時代にはチャート自体がまだまだで、日足チャートよりも細かなザラバチャートがありませんでした。ディーラーは自身でポイント&フィギュアのような手書きチャートを付けていたのです。
BBCの動画は1986年でしたが、その1年前1985年に私はニューヨークのディーリングルームでドル円をトレードしていました。そして9月22日(日)にプラザ合意、23日の東京は祝日でしたが、NY市場ではNY連銀がドル売り押し下げ介入、翌24日の東京勢はここぞとばかりにドル買いに回り231円台まで戻したのですが、25日以降ドルは再び下げに転じ、9月末には215円台まで円高が進むこととなりました。
その、プラザ合意直後の3日間、私が手書きでつけていたティックチャート(NY時間のみ)がありますので載せてみましょう。
プラザ合意後のドル円チャート (ニューヨーク時間) 1985/9/23-25
0.1inchマスの方眼紙に赤い線で書いてあるのがNY時間の動き、鉛筆で東京のレンジを書いていますが、今では当たり前のティックチャートも当時は自分が見ていない時間帯は作ることが出来なかったのです。
ノートの23日のところには、当時の主要4通貨ペア(円、ポンド、ドイツマルク、スイスフラン)のレンジ、金利、経済指標などが書いてあります。こうしたものも、今では取引ツールやFX業者のサイトで簡単に見られますね。当時に比べると今の個人投資家がFXを行う環境は本当に恵まれていると思います。
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