A$円、短期は底打ち反転の動き。(2016年6月第四週)

豪ドル/円、短期は底打ち、反転の動き。中期は戻り売りを支持。76〜78円ゾーンに強い上値抵抗あり。

A$円、短期は底打ち反転の動き。(2016年6月第四週)

豪ドル/円、短期は底打ち、反転の動き。中期は戻り売りを支持。

英国国民投票で一時8円急落

大方の予想に反し、国民投票でイギリスのEU離脱が決定されたことから、6/24の東京市場ではリスク回避の円買いと世界同時株安に見舞われました。オセアニア通貨も例外にもれず、豪ドル/円は80円台後半から72円台半ばまで8円もの急落を見ています。オーストラリア経済自体には大きな不安はありませんが、欧州連合の結束に影響を与える懸念、ユーロ圏経済の先行き不透明感もあり、イギリスの新首相が誕生する9月以降まで余談を許さない状態となりそうです。ネガティブサプライズによる株式、為替市場の動揺はひとまず収まって平静さを取り戻していることや72円台は長期的な下値抵抗ポイントにあたることから、上値が重いながらも暫くは下値余地も限られる展開が予想されます。

日足は上値余地を探る動きが進行中

テクニカルに見ると、日足は6/24の72.55を直近安値として反転、上昇の流れに転じており、上値余地を探る動きが進行中ですが、6/24の大陰線の値幅内で推移しており、下値リスクへの警戒も解けません。この日足の上値抵抗は78.10-20にあります。一方で下値も72〜74円ゾーンは中期的に見ても下値抵抗の厚いポイントであることから、今、来週いっぱいではこれを大きく下抜けるほどの下落にも繋がり難いでしょう。

中・長期トレンドは豪ドル弱気の流れに変化なし

一方直近の週足は、上下のヒゲが長く値幅の大きい陰線引けとなり、上下の抵抗にぶつかった状態を示しています。今週は72円台の長期的な下値抵抗に跳ね返された反動により、上値余地を探る動きが先行していますが、週足、月足共に形状が悪化しており、76〜78円ゾーンを上抜け切れない可能性も高く、中期的にはこのレベルは売られる可能性の高いポイントとなります。今週の週足ベースで見た強い上値抵抗は77.70-80に、下値抵抗は74.40-50と72.50-60にあり、短期的にはこれらを大きく割り込まない可能性も高いと見られます。31週、62週移動平均82.51と86.35にあり、中・長期トレンドは豪ドル弱気の流れに変わりありません。月足の下値抵抗は72.00-20にあります。

             豪ドル/円【週足】

             豪ドル/円【週足】

(6/29現在31週移動平均線は82.51に、また、62週線も86.35にあり、中・長期トレンドは豪ドル弱気の流れ)

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