週明けのトルコリラ、クーデター前の半値戻し

本邦祝日の週明け月曜のトルコリラは、対ドルで2.9700レベル、対円では35.50と前週末比それぞれ約1.5%、2%トルコリラが上昇、

週明けのトルコリラ、クーデター前の半値戻し

週明けのトルコリラ、クーデター前の半値戻し

トルコリラ半値戻し、ドル円は全戻し

本邦祝日の週明け月曜のトルコリラは、対ドルで2.9700レベル、対円では35.50と前週末比それぞれ約1.5%、2%トルコリラが上昇、対ドルではクーデターの下落の約半分を回復した形です。ドル円は105.45レベルで取引されており、これはクーデターのニュースが伝わる前の水準とほぼ同レベルです。結果としてトルコ円は金曜クーデター発生前のレベルからの下落のちょうど半分を回復した水準で取引されています。流動性も徐々に回復してきている模様です。

トルコではすでに拘束者が6,000人を超えた後の報道、エルドアン大統領は強硬姿勢を強めており、直接の関与者のみならず幅広く体制に反対する者を拘束しているのではないかとの見方も出ています。

トルコ中銀流動性供給、リラ下落対策を打ち出す。明日の政策決定会合に注目

為替の戻しが半分程度にとどまっていることからも、今回のクーデターの今後のトルコに対する投資の流れへの懸念が読み取れます。

トルコ中銀はクーデター後銀行の幹部と緊急の会合を持ち、後に金融市場の混乱を避けるために金融機関に対し制限額を設けずに流動性の供給を行う旨を表明しており、またトルコリラを支えるために担保として使用できる外貨預金の上限額を撤廃するとのことです。

尚、明日はトルコ中銀による政策決定会合が予定されており、(結果発表は日本時間20:00)事前予想では貸出金利の上限のみを0.5%引き下げ、主たる政策金利のレポレートは7.5%で不変の予想です。
しかしながら、エルドアン大統領は従来より政策金利引き下げを強く求めていることもあり、今回の事態の中でトルコ中銀がどのような判断を下すのかが注目されます。

もし、政策金利自体の引き下げとなれば、トルコリラは再度下落する可能性が高くなります。

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