ランド円・トルコ円レポート月曜版
週初はランド円、トルコリラ円の中期的な見通しを隔週でお送りします。今週はトルコ円となりますが、まずランド円について軽く触れておきます。
先週のランド円は、これまで史上最安値であった2008年10月につけた7.77円レベルを下抜け、11日には一時7.54円レベルと史上最安値を更新しました。しかし、大統領が「慎重な財政スタンスを堅持」と述べ新財務相を起用したことで、週初のランドは急反発、8円の大台にのせた後、7円台後半で底堅い値動きを続けています。
こうした動きを受け、トルコリラ円も週明けの相場は40.95円レベルまで反発し、40円台後半での取引となっています。先週までは原油安の動きが資源国通貨安、さらにリスクオフの動きが株式市場や新興国市場に重しとなっていましたが、一般的に高金利通貨である新興国市場はリスクオンの時には買われやすくなるものの、リスクオフの時にはその巻き返しで低金利通貨(代表的には円)が買われる動きとなりますので、引き続き原油市場からは目が離せません。
それでは、トルコリラ円についてです。ここまでの動きを日足チャートでご覧ください。
トルコリラ円は、ランド円よりも早く9月に38.86円レベルの史上最安値をつけ、それ以降は上昇チャネル(ピンクのラインで示した平行線)の中での動きを続けていました。それが、ランド円同様に原油安をきっかけとする下げの動きへと転じる流れとなったわけですが、今回の下げの動きでは38.86円とその後の戻し高値である43.61円の61.8%押しとなる40.67円を若干下回る水準で下げ止まっています。
原油が一段安となるリスクは残るものの、短期的にはいったん下げ止まった可能性は高いとテクニカルには判断できますし、トルコリラと円との金利差(約10%。政策金利ではなく短期市場金利は10%程度ある)を考えると、市場に落ち着きが戻ってくれば買い手が戻りやすくなることは間違いありません。
直近高値をすぐにトライすることも難しいものの、短期的には61.8%戻しとなる41.89、およそ42円水準を目指す展開にあると考えています。
来週はランド円のレポートとなります。
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Edited by:山中 康司
2016.01.15
過去1か月の変動率(2016年1月15日)
相変わらず荒っぽい値動きを続けていますが、直近1か月を見るとドル円のレンジでさえ6円88銭と昨年1年間の値幅である10円01銭の7割近い変動を見せています。
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