3. ドル円、103円台後半へと持ち直す展開。リスク回避のドル買い再燃（12/23朝）

ドル円、103円台後半へと持ち直す展開。リスク回避のドル買い再燃（12/23朝）

ドル円はここ数日103円台で方向感に欠ける値動きが続いております。

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ドル円、103円台後半へと持ち直す展開。リスク回避のドル買い再燃（12/23朝）

ドル円、103円台後半へと持ち直す展開。リスク回避のドル買い再燃

〇ドル円好調な指標に103.74まで反発
〇ユーロドルは1.2156まで急落
〇ドル円103円台後半にレジスタンス並び上値余地は乏しいか
〇本日の予想レンジ：103.00ー104.00

海外時間のレビュー

22日（火）の外国為替市場でドル円は反発。米国時間朝方にかけて、一時103.32まで下げ幅を広げるも、前日安値103.25をバックに下げ渋ると、①新型コロナウイルスの変異種拡大に伴う警戒感（対ユーロや対英ポンドでドル高進行）や、②米第3四半期GDP確定値（結果33.4%、予想33.1%）の良好な結果、③米12月リッチモンド連銀製造業指数（結果19、予想10）の力強い結果が支援材料となり、米国時間午後にかけて、高値103.74まで反発しました。引けにかけて小反落するも下値は堅く、本稿執筆時点（日本時間4時45分現在）では、103.70近辺で推移しております。

22日（火）のユーロドル相場は急反落。①新型コロナウイルスの変異種拡大に伴う警戒感（英国で厳格な制限措置を導入した他、欧州各国で英国からの渡航を禁止→欧州経済の先行き不安）や、②英EU交渉の決裂リスク（EUは英国の漁業権に係る譲歩案を却下→英ポンド急落→ユーロ連れ安）、③米第3四半期GDP確定値の良好な結果（ドル高）が重石となり、米国時間午後にかけて、一時1.2156まで急落しました。引けにかけて小反発するも戻りは鈍く、本稿執筆時点（日本時間4時45分現在）では、1.2160近辺で推移しております。

本日の見通し

ドル円はここ数日103円台で方向感に欠ける値動きが続いております。足元103円台後半まで持ち直しておりますが、ここから上には、一目均衡表転換線（103.74）、一目均衡表基準線（103.82）、21日移動平均線（103.97）などレジスタンスポイントが複数並んでいることから、余程強いドル買い・円売り材料が出てこない限り上値余地は乏しいと考えられます（節目104円をバックに戻り売りが強まる展開を想定）。

ファンダメンタルズ的に見ても、新型コロナウイルスの変異種拡大や、英EU交渉の決裂リスク等、リスク回避ムードの再燃を想起させるネガティブなニュースが増えつつある他、クリスマス休暇入りを前にポジション調整（特に株式市場）の発生も警戒されており、本日はドル円相場の反落をメインシナリオとして予想いたします（対主要通貨でドル高加速→クロス円下落→ドル円連れ安の波及経路を想定）。尚、本日はクリスマス休暇入りを前に米国経済指標が前倒しで複数発表される為、海外時間のボラティリティ拡大に注意が必要でしょう（米11月PCEコアデフレータ、米11月耐久財受注、米新規失業保険申請件数、米11月新築住宅販売件数、米12月ミシガン大消費者信頼感指数など）。

本日の予想レンジ：103.00ー104.00

注：ポイント要約は編集部

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ドル円日足

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