ドル円、上値の重い展開が継続。本日は米FOMCがメインイベント(12/16朝)

15日(火)の外国為替市場でドル円は下落。

ドル円、上値の重い展開が継続。本日は米FOMCがメインイベント(12/16朝)

ドル円、上値の重い展開が継続。本日は米FOMCがメインイベント

〇ドル円海外時間に103.68まで下落、FOMC追加緩和観測、欧米株上昇、米指標不冴えが背景
〇ユーロドルは1.2122まで下落後、英欧交渉前進期待等に一時1.2170まで反発
〇ドル円60分足から月足まですべてのローソク足で売りシグナル点灯
〇明日未明のFOMCは緩和の有無をめぐり参加者の意見分かれる
〇債券購入プログラムの変更見送り、フォワードガイダンス明確化によるハト派色維持を予想
〇ドル円はFOMCを経て下げ幅拡大させる展開か
〇本日の予想レンジ:103.00ー104.50

海外時間のレビュー

15日(火)の外国為替市場でドル円は下落。@対欧州通貨でドル買いが進んだこと(英EU交渉の先行き不安)や、A本邦公表相場決定にかけて需給面でのドル不足(5・10日要因)が意識されたことが支援材料となり、アジア時間正午にかけて、高値104.15まで上昇しました。しかし、チャートポイントが密集する104円台半ばのレンジスタンスに上値を抑えられると、B米FOMCでの追加緩和観測(ハト派な内容を織り込む動き→ドル売り)や、C欧米株の上昇を背景としたリスク選好のドル売り圧力、D米12月ニューヨーク連銀製造業景況指数(結果4.9、予想6.9、前回6.3)の冴えない結果が重石となり、米国時間午後にかけて、安値103.68まで反落しました。引けにかけて小反発するも上値は重く、本稿執筆時点(日本時間4時45分現在)では、103.75近辺で推移しております。

15日(火)のユーロドル相場は下落後に反発。米国時間朝方にかけて、一時1.2122まで下げ幅を広げるも、@米FOMCでの追加緩和観測(ハト派な内容を織り込む動き→ドル売り)や、A欧米株の上昇を背景としたリスク選好のドル売り圧力、B米12月ニューヨーク連銀製造業景況指数の冴えない結果、C英EU交渉の進展期待(英国とEUの交渉は合意へ向けて前進との一部報道を好感)が支援材料となり、米国時間午後にかけて、1.2170まで上昇しました。引けにかけて小反落するも下値は堅く、本稿執筆時点(日本時間4時45分現在)では、1.2155近辺で推移しております。

本日の見通し

ドル円は、アジア時間に一時104.15まで上値を伸ばすも、結局103円台半ばへ反落する冴えない展開となりました(104円台での上値の重さを再確認)。60分足から月足に至る全ての期間のローソク足で売りシグナル(一目均衡表三役逆転やパーフェクトオーダー)が点灯するなど、テクニカル面での「地合いの弱さ」がドル円の重石となっております。こうした中、本日は日本時間明日午前4時に発表される米FOMCと、午前4時30分に発表されるパウエルFRB議長記者会見に注目が集まります。

今回は追加緩和の有無を巡る議論が市場参加者の間で割れており(資産購入規模の拡大や購入対象資産の年限変更があるか否かの見方が割れている状態。市場参加者のメインシナリオは変更見送りながら、新型コロナウイルスの感染拡大や米追加経済対策の後ズレ観測を受けて今回の会合で変更に踏み切ると予想する向きも一定数いる状態)、どちらに転んだ場合でも、直後の値動きは荒くなると考えられます。尚、当方は債券購入プログラムの変更は見送るものの、フォワードガイダンスを明確化させることでハト派色を維持する流れを想定しており、ドル円は今晩のFOMCを経て、下げ幅を一段と拡大させる展開を予想いたします(11/6に記録した約8ヵ月ぶり安値103.17を試す展開を想定)。

本日の予想レンジ:103.00ー104.50

注:ポイント要約は編集部

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ドル円日足

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