ドル円106円台前半での推移、頭の重い展開続く(9/10午前)

10日午前の東京市場でドル円は106円台前半でもみ合い。

ドル円106円台前半での推移、頭の重い展開続く(9/10午前)

ドル円106円台前半での推移、頭の重い展開続く

10日午前の東京市場でドル円は106円台前半でもみ合い。午前中の値幅は106.14-29と限られ、方向感を見いだせず、東京時間正午現在は106.10-15レベルで取引されています。
日経平均午前は、米株式市場の反発を受け、買い先行で取引が始まり序盤には前日終値に比べ200円を超え上昇しましたが、その後勢いを失い119円高で午前の取引を終えています。

昨晩海外市場では米株式市場でハイテク株主導に買戻しが優勢となり、NYダウは4日ぶりに反発、439ドル高で取引を終了しています。「アストラゼネカが来週にも治験を再開する見通し」と報じられたことも株価上昇の支えとなりました。
3営業日続いた大幅安がいったん収まったことで市場にはリスク選好が回復、一時105.80まで下落してたドル円も買い戻され、106円台を回復してアジア時間につないでいます。

テクニカルにはドル円は昨晩の反発で21日線を回復、一目均衡表の「雲」の下抜けには失敗した形となり、再び中立的な位置に戻っています。21日線は本日106.10レベルで推移しており、引き続き同線との位置関係は要注視です。

米株式市場の反発が継続するかどうかは予断を許さない状況です。しかし、ドルと円がリスクのオンオフで同じ方向に動く傾向が強まっており、株式市場の動向がドル円市場に与える影響は限られています。さらに、英国のジョンソン首相がEU離脱協定の一部を反故にする法案を議会に提出したことにより混乱が生じていることや、ECBメンバーがユーロ高に懸念を示している中で本日ECB理事会が開催されることなどで、市場の関心が短期的には欧州にシフトしていることから、ドル円も膠着状態は今しばらく続きそうです。

ドル円106円台前半での推移、頭の重い展開続く

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