ドル円106円台後半のレンジ取引、107円台の重さが目立つ動きに(7/16午前)

16日午前の東京市場でドル円は106円台後半中心の小動き。

ドル円106円台後半のレンジ取引、107円台の重さが目立つ動きに(7/16午前)

ドル円106円台後半のレンジ取引、107円台の重さが目立つ動きに

〇ドル円106円台後半での小動き
〇中国指標、2QGDPは予想外の改善、一方で6月小売売上高は予想外のマイナス継続でまちまちの内容
〇日銀緩和姿勢後退、米香港自治法署名、株高で昨晩は106.65試すも果たせず反発
〇テクニカルにはややドル安地合いに変化、午後は106.65-107.00の上下どちらを試すか注目

16日午前の東京市場でドル円は106円台後半中心の小動き。10時半過ぎに一時107円台に乗せる動きもありましたが、滞空時間は短く上値の重さを確認した形となりました。東京時間正午現在は106.96レベルで取引されています。

11:00に発表された中国の第2四半期GDPは前年比+3.2%と1Q(-6.8%)から大幅に改善、プラス成長に転じ、事前予想(+2.4%)も上回りました。また、同時に発表された6月の鉱工業生産も前年比+4.8%と回復を見せています。一方で6月の小売売上高は、前年比-1.8%と、前月(-2.8%)比で改善はしているものの、事前予想(+0.5%)に及ばず、製造業の回復に比べ、消費の回復が鈍い今回のアフターコロナの経済回復の特徴を改めて確認する形となりました。

株式市場は中国の小売売上高の予想外のマイナスに反応、発表後、日経平均を含むアジア株、米株先物は軟調に推移しました。日経平均午前は113円安で終了。一方ドル円相場に対する影響は限定的でした。
尚、午前中に東京で16日に新たに280人台がコロナウイルスに感染したことを小池知事が明らかにしたと報じられており、東京を中心としたコロナ感染拡大懸念も本邦株式市場の重しとなっています。

昨晩海外市場では、日銀政策決定会合での日銀の先行き緩和姿勢の後退、株高による主要通貨に対するドル売り、香港自治法へのトランプ大統領署名からの米中対立不安にドル円でのドル売りが進行、一時10日の安値106.65に迫る106.67の安値をつけています。しかし、106.65を前に下げ渋り小幅反発して、東京時間につないでいます。

ドル円は昨日、106.65の下値攻めに一旦失敗、本日は107円台の重さを確認し、短期的には106.65-107.00の狭いレンジに閉じ込められた形です。テクニカルにはドル円は、昨晩からの下げで本日107.23レベルの21日移動平均線から下放れ、やや頭の重い形状になっており、どちらかといえば下値を試す可能性のほうが高そうです。本日午後以降、上記レンジの上下どちらを試す動きとなるか注目です。

ドル円106円台後半のレンジ取引、107円台の重さが目立つ動きに

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