欧州中央銀行(ECB)政策金利発表
欧州中央銀行政策金利予想
(7月16日9時00分現在)
本日のECB金融政策は全てのエコノミストが無風の金利据え置きになっています。今回も追加緩和があるとすれば、前回実施した債券購入額の増加や流動性維持の政策(パンデミック緊急債券購入6000億ユーロ⇒1兆3500億ユーロ)に留まりそうです。
またユーロスタッフの経済見通しがでましたが、今回の会合で以下の前提や数値見通しに対して、修正したのか否かを注目したいと思います。
6月ユーロスタッフが作成した経済見通しの一部
(年率ベース%)
前提は厳しいロックダウンが徐々に解除され、ベースラインはウィルス抑制が一部で成功しているもので、継続的な抑制策を取りながらも今後の数四半期にかけては感染の再発をみている。但し、抑制策は厳格にロックダウンしていた時よりも経済的コストが低く限定されると予想している。経済は、過去のロックダウンからの移行期を通じて、緩やかに回復すると予想している。主要注目点は製造業と幾つかのサービス部門である。一方で、その他のサービス、例えば、芸術、娯楽、宿泊、レクレーションなどは引き続き限定される。この移行期間は医学的解決策が利用できるまで続き、2021年央には起きると仮定している。
(注)本文はあくまで英文の一部を訳したものですので、和訳はあくまで便宜的なものとしてご利用頂き、適宜、英語の原文をご参照して頂きます様お願いします。
(出所:ECB HPから)
尚、本日はECBの金融政策前にユーロ圏の上記経済指標の発表があります。
下図はユーロドルの日足チャートです。基本的流れは昨日のNY連銀製造業景況指標時に添付させて頂いた流れと全く変わっていません。もう少し短期的な流れを見てみますと、現在はラインA(=1.1300)とそれに平行に上げたラインB(=1.1450)で推移しています。上限を越えてもラインC(=1.1500)のダブルトップになります。昨日の日足がトウバ線になっているので、目先は上値が重くなっています。もし、このユーロ高トレンドラインAを割るようなことがあれば、ラインD(=1.1170)方向の下押し、更に下抜いた場合は短期ユーロ高トレンドのサポートであるラインE(1.0960)が目途になります。
(2020年7月16日11:10、1ユーロ=1.1412ドル)
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