ドル円続伸、リスクを嫌いドルの流動性を確保する流れか(6/25午前)

25日午前の東京市場でドル円は続伸。

ドル円続伸、リスクを嫌いドルの流動性を確保する流れか(6/25午前)

ドル円続伸、リスクを嫌いドルの流動性を確保する流れか

〇ドル円は市場のリスクオフの流れの中107円台前半を堅調推移
〇昨晩は米独日での感染再拡大、米国の対欧州追加関税検討、IMFの経済見通し引き下げと悪材料重なる
〇株価の大幅安を受けドルは主要通貨に対し全面高、ドル円でもセオリーに反しドル買い進む
〇午後は株価動向、株価に対するドル円の反応の双方に要注意

25日午前の東京市場でドル円は続伸。早朝は107.00前後で取引されましたが、午前中は底堅く推移。昼前にややドル買いが強まって107.26の高値をつけ、東京時間正午現在は107.15-20レベルでの取引です。日経平均午前は299円安で終了しています。

米国での感染拡大に加え、ドイツ、日本で新規感染者数が拡大し、感染第二波が現実化しつつあること、米国が英国、ユーロ圏からの輸入への追加関税を検討していると伝えられたこと、IMFが今年の世界の経済見通しを引き下げたこと等昨晩は悪材料が重なり、株式市場を中心にリスクオフの動きが強まり、NYダウは一時800ドルを超える下落幅となりました。為替市場ではリスク回避のドル買い一色となり、通常は下落するドル円でもドルが上昇、前日106円近辺まで急落したドル円は海外終盤に107円台を回復しています。

テクニカルにはドル円は本日107.14の一目均衡表の「雲」の下限近辺での推移。昨日ねじれが発生して「雲」が薄くなっていることから、上限(107.40)も近く、上抜けると本日107.62レベルの21日移動平均線までの上値余地が広がりそうです。

ただ、悪材料が重なったとはいえ、ドル現金の確保が必要なほどの状況なのかやや疑問な部分もあり、セオリーではリスク回避の円高となってもおかしくない局面でのドル買いには限界もありそうです。
本日午後のドル円は、株価の動向と株価に対する円の反応の方向の双方を睨む難しい相場となりそうです。

ドル円続伸、リスクを嫌いドルの流動性を確保する流れか

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