ドル円109円台前半 直近高値更新するも雇用統計待ちで小動き(6/5午前)

5日午前の東京市場でドル円は高値圏での小動き。

ドル円109円台前半 直近高値更新するも雇用統計待ちで小動き(6/5午前)

ドル円109円台前半 直近高値更新するも雇用統計待ちで小動き

〇5日午前ドル円は109円台の高値圏で小動き、一時109.24に上値を広げる
〇昨晩は米指標が冴えない結果だったものの、ECBの予想外の追加刺激策の規模にリスクオフには陥らず
〇株、為替とも今晩の米雇用統計を控え様子見気分強い
〇一方向の相場が続き株為替ともポジション調整が出やすい状況
〇指標の結果如何にかかわらず、雇用統計前後の動きは要注意

5日午前の東京市場でドル円は高値圏での小動き。早朝より109円台を維持し、9時台には一時109.24の直近高値をつけましたが、取引レンジは109.05-24と20銭に満たず、東京時間正午現在は、109.10-15レベルの取引です。日経平均午前は利益確定の売りに押される形で伸び悩み、78円安で終了しています

昨晩は発表された米4月貿易収支での輸出入の記録的減少や、予想を上回る週間新規失業保険申請者数にドル円は一時108.62まで下落する場面もありました。しかし、昨晩の理事会でECBがコロナ復興のための緊急購入プログラムの買い入れ枠を予想外の規模に広げるなど量的緩和策を強化したことから、株式市場がリスク選好をかろうじて維持。為替市場ではユーロ円が急伸したことでドル円もつれ高となり、109円台を回復してアジア時間を迎えています。尚、ユーロ円は東京午前に123.92の高値をつけ、昨年5月来の高値を更新しています。

市場は今晩発表される米5月の雇用統計待ち。一昨日発表された民間のADP雇用統計で予想外に雇用者数の減少が縮小していたことから、一気に波乱含みとなりました。非農業部門雇用者数は750万人の減少予想、失業率は19.1%への上昇がコンセンサス。連日上昇を続けてきた主要国の株価指数が足踏みとなっている原因の一部は雇用統計前のポジション調整と思われ、絶対的な数字の悪さは拭いようのない中で、仮に予想より数字がよかったとしても、株価が上昇を再開できるかどうか注目されます。
いずれにせよ今晩の雇用統計が相場の分水嶺になる可能性は否定できず、発表前後の株、為替市場の動きには注意が必要です。

ドル円109円台前半 直近高値更新するも雇用統計待ちで小動き

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