もみ合い相場の様相(2016年6月13日)

今週の

もみ合い相場の様相(2016年6月13日)

ドル円:6月13日のファンダメンタル分析

米金利低下を背景にドル売り進む

前日に続き英国の欧州離脱懸念によるユーロ売りの動き、またリスクオフの観点から株式市場、原油市場とも大幅安の動きでの週末クローズとなりました。ユーロドルは欧州市場序盤こそ若干の買いが出たものの、その後は欧州株とともにじり安の展開となり、NY市場後場にはユーロドルが1.1246レベル、ユーロ円は大台割れの119.92レベルまで水準を切り下げ、上値の重たいまま引けました。ドル円は、比較的落ち着いた動きとなっていたものの、107円台前半では上値の重たい展開を続け、NY後場にはユーロ円をはじめとするクロス円の売りに押され、106.56レベルまで下落、その後やや戻してのクローズとなりました。

ドル円:6月13日のテクニカル分析

ドル円は欧州通貨に比べると目立った動きではありませんが、木曜までの下げに対する買い戻しに対してリスクオフの動きから円買いが強まる流れへと戻った動きです。今週は、FOMC、日銀金融政策決定会合と日米の重要イベントが続きますが、前回の雇用統計と不透明さを増す英国情勢を考えるとFOMCは現状維持、日銀は参院選前の追加緩和も考えている可能性はあるものの三菱UFJの国債離れといった動きもあり、現状の緩和スタンスの様子を見たいというところではないかと考えられます。英国の国民投票まで10日となり、残留の可能性のほうが高そうではあるものの、以前にも増して不透明感が漂っていることから、来週まで主材料は英国の国民投票となり、引き続きリスクオフ優勢という流れが続きそうです。本日は、107.00レベルをレジスタンスに、106.40レベルをサポートとする流れを見ておきます。

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