3月鉱工業生産指数の予想
本日は小売売上高とNY連銀製造業景況指数に続き、3月鉱工業生産指数と同設備稼働率が発表されます。
発表時間は前2つの指標発表から45分後となります。
(今回予想2020年4月15日9時現在)
前回2月は予想を上回る+0.6%になりました。設備稼働率は若干下回る程度に収まりました。
今回の鉱工業生産指数はコロナウィルスの影響により大幅ダウンの予想です。予想レンジ下限は▼10%までありますので、下限に近付く数値が出ると要注意です。
設備稼働率は3%程度落ちますが、これは急激に生産設備の稼働をストップする訳ではないので、3月分は大きく振れることはないと思います。
鉱工業生産とNY連銀製造業景況指数(黒より右側が今日の発表値予想)
上図はNY連銀製造業景況指数(以下NY)の3ヶ月移動平均線と鉱工業生産指数(以下IP)を合わせたチャートです。NYは今日発表されるので、オレンジ色の右端はエコノミスト予想値を加味したものです。
過去のトレンドは概ねオレンジのNYが先行し、その後に青のIPが追随する流れを辿っています。IPは今まで横這い傾向を辿っていましたが、いよいよNYに連れて下がっていくのか注目されます。本来ならNYがそろそろ下げ止まる時期に入ってもおかしくないですが、突発の悪材料に一段下げとなっています。コロナウィルスの収束期待が無ければマインドは上昇しませんので、現状ではNYもまだ反発できる状況にはないと思います。
上記以外に下記の数値が発表されます。
(今回予想2020年4月15日9時現在)
今日の小売売上高、NY連銀製造業景況指数、鉱工業生産指数と今後の米経済を占う重要な指標ですが、3指標ともエコノミスト予想を上回ればある程度のドル買い戻しが出ると思いますが、数値が良くても3指標共にマイナスであれば上昇力が少ないと思います。相場への判断で難しいのは、3指標共に予想より悪かった場合に、新規失業保険申請件数や失業率と同様に市場は想定の範囲内と受け止められるかを注目したいと思います。その意味でクロス円の動きを追いたいと思います。
下図はユーロ円日足ですが、現状はA(=121円)とB(116円50銭)で収斂しています。目先はC(=118円45銭)の抵抗線に抑え込まれてユーロが弱くなっています。従いユーロがCを上抜くようだと、リスク回避の円買いとはならない可能性高いので、この場合は出た数値がある程度市場の想定範囲内と見ておいた方が良さそうです。因みにDは120円10銭にあります。逆に、Bを切ったら要注意になりそうです。
(2020年4月15日14:10、1ユーロ=117円52銭)
ユーロ円日足
オーダー/ポジション状況
関連記事
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:照葉 栗太
2024.04.27
来週の為替相場見通し:『ドル円は157円台後半へと急上昇。来週は米FOMCがメインイベント』(4/27朝)
ドル円(USDJPY)は昨年12/28に記録した安値140.25をボトムに切り返すと、今週末にかけて、約34年ぶり高値となる157.79(1990年5月以来の高値圏)まで急伸しました。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:田代 昌之
2024.04.26
東京市場のドルは156円台乗せ、海外時間では157円台乗せを試す展開に(24/4/26)
東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、日銀会合の結果が、想定線で「タカ派」な内容が確認できなかったことで円安が加速し、156円台に突入した。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:斎藤登美夫
2024.04.26
ドル円 日銀会合経て円安加速、介入催促相場の様相(4/26夕)
東京市場はドルが続伸し156円台。しかし、市場で関心を集めている円買い介入は依然として観測されていない。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:斎藤登美夫
2020.04.15
米企業決算とG20財務相TV会議を注視(4/15夕)
15日の東京市場は、小動き。107円台前半を中心とした30ポイント弱のレンジ取引で、全体的には手控えムードが強かった。
-
みんなのFX トレイダーズ証券
みんなのFXはスワップもスプレッドも高水準!口座開設とお取引で最大1,010,000円キャッシュバックキャンペーン中!
取引は1,000通貨からOK、手数料も無料!eKYCで最短1時間後に取引可能
- 「FX羅針盤」 ご利用上の注意
- 当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
- FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
- 当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
- 当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
- 当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
- 当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
- 当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
- 当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
- 当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。