米3月小売売上高の予想
本日、米国の3月小売売上高が発表されます。3月からはコロナウィルスの影響が出てきますので、市場がどの様な受け止め方をするのか注目されます。また、小売売上高公表後のアトランタ連銀GDPナウ(15日に改定されます)にも注目しておきます。
(今回予想2020年4月15日9時現在)
前回2月米国小売売上高は全体・除く自動車共に予想を下回る数値でマイナスになりました。3月予想値は非常に大きく下がります。下図を見てもその衝撃の度合いが凄いことになっています。また、予想レンジの最大下落は前月比▼24%となっています。新規失業保険申請件数の大幅悪化で、市場は米経済が悪くなることを織り込んでいますが、予想レンジ下限に近付く場合はある程度の衝撃が出る可能性あります。
尚、オンラインでの小売が下支えしているようですのでこの数値如何になりそうです。
米小売売上高(前月比ベースと6ヶ月移動平均線、赤い線はゼロ、〇印が今回予想)
アトランタ連銀GDPナウは4月9日時点で、第1四半期GDPが+1.0%予想になっています。2月小売売上高発表前の時点では+3.1%の伸び予想でしたので、大きく下がりました。3月の小売を筆頭に今後発表される第1四半期数値を加味していくと、マイナス必至と思われます。因みにブルーチップの予想平均は▼2.2%付近になっています。
下図はドル円の日足チャートです。昨年8月の104円80銭でスタートしたドル高トレンドラインA(現在=109円30銭)を下抜き、3月に101円19銭の底値を付けてからC(現在=111円40銭)まで戻し、再度ドルは下落してD(=106円90銭)で止められ、昨日もDをトライして4回目もサポートされています。
今回のドル下落はE(=109円30銭)を下抜いた後のドル安ですので、Dを切れる可能性が高くなっています。もしここを切ればF(=104円80銭)までの下値余地が広がります。丁度ラインAの起点に回帰することになります。逆に止められた場合はEまでの戻り余地が出てきます。
今日の米経済指標は小売売上高、NY連銀製造業景況指数、鉱工業生産指数と重要指標のオンパレードですので、要注意です。新規失業保険申請件数の様に、織り込み済の悪材料となるか注目します。
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
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