市場の動揺収まらず、荒い値動き続く見込み(内容訂正)(3/11夕)

11日の東京市場は、ドルが弱含み。前日NY終盤からの流れを継ぎ、緩やかな右肩下がりをたどると一時104円割れをうかがう展開も。

市場の動揺収まらず、荒い値動き続く見込み(内容訂正)(3/11夕)

市場の動揺収まらず、荒い値動き続く見込み

編集部注:本日付の記事と昨日の記事の内容が重複しておりました。
本日(3/11)の市場の動きと分析の内容を訂正させていただきます。  

<< 東京市場の動き >>

11日の東京市場は、ドルが弱含み。前日NY終盤からの流れを継ぎ、緩やかな右肩下がりをたどると一時104円割れをうかがう展開も。

ドル/円は寄り付いた105.55-60円を日中高値にじり安。期待感の高かった米経済対策だが、実施時期がハッキリしないなど不透明なことも多く、マーケットは徐々に失望が優勢に。それもあり、時間外で取引されているNYダウ先物が500ドルを超える下落をたどったことなどが嫌気されると、リスク回避の動きに押されている。
結局、ドルは104.10円レベルまで下落したのち、16時時点では小戻した104円半ばで推移、欧米時間を迎えていた。

一方、材料的に注視されていたものは、「米経済政策」について。
昨日の東京時間にトランプ氏が「大型」の景気対策を10日にも発表する旨と指摘し、これが好感されていたが、そののち綻びがアチコチで露呈した。たとえば、ブルームバーグは「トランプ政権では約10日間にわたって景気対策案の策定に取り組んできたが、これほど早期に詳細を発表する準備はしていなかった」と報じている。そして実際、大見得を切ったトランプ氏ではなくペンス副大統領による記者会見となったうえ、「議会との調整はこれから」というお粗末さ。実施時期も明言されなかったことで、マーケットでは一転して失望感が広がる格好となった。
なお、そうしたなか「ゴールドマンCEOら金融機関関係者を招き、ホワイトハウスで11日に会合が開催される」予定とされ、そちらを別途注視している声も聞かれていた。

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NYダウは昨日クローズベースで1100ドルを超える上昇を記録した一方で、本日東京の時間外における先物取引では500ドル以上下落している。依然として荒っぽい変動が収まらない。ともかく、本日も基本的にはそんな米株の動きや金利そして原油価格の動きなどに一喜一憂する展開が予想され、為替も乱高下をたどりそう。また、米国ばかりに目が向きがちだが、新型ウイルスへの感染者数などでいえば、米国を数段上回る惨状の欧州情勢も気掛かりだ。しっかりと動静を見極めたい。

材料的に見た場合、「米貿易問題」や「北朝鮮情勢」、「英国情勢」、「イラン情勢」、「新型コロナウイルス」、「米大統領選」など、注目要因は目白押しの状況。そうしたなか、もっとも注意を要するのは依然として「新型コロナウイルス」絡みの話題で、とくに感染拡大の続く欧米諸国と、一足早く立ち直ってきた中国との差異が明確だ。欧米にとっては感染の拡大を止めることもさることながら、景気対策も不可避であり、先で指摘した米国で実施される金融機関関係者との会合、情報交換などはかかなり重要だろう。

テクニカルに見た場合、本日東京時間には埋めきれなかった105.00-35円レベルの上値ギャップをその後しっかりと埋めてきた。ただ、本日東京では105円台を維持出来ず、104円台までドルが軟落している。いまだ方向性は定まらず。株価などの動き次第のため、何とも言えない面もあるものの、しばらくは103-106円といった若干ワイドなレンジ内での一進一退で、次の方向性を探るとの指摘も聞かれていた。

本日は、2月の消費者物価指数という米経済指標が発表されるほか、米財務省による10年債の入札が実施される見込みとなっている。
それらを除くと、やや材料難だが、ここのところ続々と打ち出されている欧米諸国を中心とした新型コロナウイルスに対する金利や景気対策の中身を、波乱要因として警戒する声も少なくないようだ。

そんな本日欧米時間のドル/円予想レンジは、104.00-106.00円。ドル高・円安方向は、105円から105.20円レベルに弱い抵抗が位置しており、それを超えると昨日示現したドル戻り高値の105.91円がターゲットに。
対するドル安・円高方向は、104.60円レベルの弱いサポートを割り込むようだと、104.10円レベル、本日の東京安値が視界内となりそうだ。

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ドル円1時間足

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