米2月消費者物価指数予想
2020年3月11日10時現在予想
本日、米国2月消費者物価指数(CPI)が公表されます。前年比ベースではインフレはまだ落ち着いた感じの予想になっています。前年比では1月が+2.5%(コア+2.3%)となり、2月予想は+2.2%(同+2.3%)で、コアは変わらずとなっています。コロナウィルスの世界的拡大が2月下旬からですので、むしろ次回3月の数値が気になるところです。
米国消費者物価指数(CPI)前月比ベース推移
(黒い線より右側は今回の予想値、赤はゼロ、緑は0.2%)
上図は前月比ベース(全体)の推移を示しています。
オレンジ色の6ヶ月移動平均線は、12月に緑色の+0.2%を越えましたが2月には再度下向きになっています。まだまだインフレを懸念する数値とはなっていません。また、今回予想レンジではマイナスもありますので、もし下限以下の数値がでたら、再度米債に影響を与えそうです。
米・CPIコア(青)とPCEコア(オレンジ)の前年比ベースの推移
(赤はFRBのインフレ目標値、緑より右は今回予想値)
また、上図は前年比ベースのCPIとPCEインフレのコアの数値です。FRBのインフレ目標値の判断としてはPCEインフレを採用しています。まだ目標値の2%より下で推移しています。ここ数ヶ月間のCPIは横這いですので、PCEコアインフレも横這いが想定され、FRBがインフレを気にする水準ではなさそうです。
(注:CPIは米労働省統計局が発表し、世帯調査に基づく家計消費に関し、その購入に関わる費用の変化をみたもの。PCEは米商務省統計局が発表し、主に事業所調査に基づいての消費構造の変化をみるもので、PCEには医療保険に関わる費用なども含まれているため、カバーされる範囲が広いのでFRBのインフレ指標に採用されています。)
下図は先週金曜日の米雇用統計予想時に載せたドル円週足チャートを僅か3日分加えてだけのものです。当時のスポットは106円絡みでしたので、まだラインBを割れておらず、金曜日の雇用統計後に割れ、今週月曜日にはラインCの104円70銭も切れ、ラインDの101円30銭で丁度ダブルボトムになり、現在はラインC以上で推移しています。
ラインAとBの3角保合いは下値割れとなったのでドル安は確認していますが、もし、今週末終値でラインB(=105円70銭〜80銭)以上に戻ると、実態部分の下値割れを維持できずに、次のドル下落には時間が掛かりそうです。また、再度ラインDまでトライするには、少なくともラインC未満での終値が必要になりそうです。
また今週の東京市場の寄値が103円95銭ですので、このポイントも週足陽線になるか陰線になるかで重要になります。今週は残り3日で103円95銭〜105円80銭で揉み合いになり、レンジ越えた場合のNY終値が気になるところです。
(3月11日11:00 1ドル=104円75銭)
ドル円週足
オーダー/ポジション状況
関連記事
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:田代 昌之
2024.11.22
東京市場のドルは154円台後半で推移、日銀による追加利上げ観測が円安のブレーキ役に(24/11/22)
東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、日本株のしっかりとした推移を材料にじり高の展開となり154円台後半で推移した。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:斎藤登美夫
2024.11.22
ドル円 値動きそのものは激しいが、結果レンジ内か(11/22夕)
東京市場はドルが小高い。やや激しめの乱高下をたどるなか、最終的にドルは高値引け。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:編集人K
2024.11.22
ドル円154円台前半、本邦CPI高止まり等で一時154円割れ (11/22午前)
22日午前の東京市場でドル円は「往って来い」。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:編集人K
2020.03.11
ドル円じり安推移で105円割れ トランプ大統領は記者会見に現れず(3/11午前)
11日午前の東京市場でドル円はじり安推移。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:上村 和弘
2020.03.11
ドル円見通し 週間足(途中経過)では3円近い下ヒゲ(20/3/11)
ドル円も10日欧州時間には105.21円まで急伸、10日深夜のダウ反落時には103.21円まで反落したが11日未明には105.91円まで一段高となった。
-
みんなのFX トレイダーズ証券
みんなのFXはスワップもスプレッドも高水準!口座開設とお取引で最大1,010,000円キャッシュバックキャンペーン中!
取引は1,000通貨からOK、手数料も無料!eKYCで最短1時間後に取引可能
- 「FX羅針盤」 ご利用上の注意
- 掲載している情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
- 掲載している商品やサービス等の情報は、各事業者から提供を受けた情報または各事業者のウェブサイト等にて公開されている特定時点の情報をもとに作成したものです。
- 当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
- FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
- 当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
- 当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
- 当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
- 当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
- 当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
- 当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
- 当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。