ドル円 110円台前半で小幅反発 株価下落スパイラルにアジアで歯止めかけられるか(2/26午前)

26日午前の東京市場でドル円は110円台前半で小幅反発。

ドル円 110円台前半で小幅反発 株価下落スパイラルにアジアで歯止めかけられるか(2/26午前)

ドル円 110円台前半で小幅反発 株価下落スパイラルにアジアで歯止めかけられるか

26日午前の東京市場でドル円は110円台前半で小幅反発。11:30過ぎには110.51の高値をつけ正午現在は110.46レベルでの取引です。
上海総合指数が一時前日比プラス圏で取引されるなど、総じて午前のアジアの主要株価指数の下げが昨晩の米市場の3%を超える下落に比し小さいものにとどまっており、米株価指数先物も小幅に反発していることで為替市場は一旦様子見となっています。日経平均株価午前は248円安、前日比の下落幅は1.1%でした。これらの動きに米長期金利も未明に1.30%をつけた10年物国債利回りが東京午前では1.36%まで上昇。ドル円はこの長期金利の動きにほぼ沿った形で取引されています。

昨晩は米国CDCのメソニア局長がアメリカ国内でも新型コロナウイルスの継続的感染が発生するのは時間の問題と発言したことで、株式市場は2日連続の大幅安。イタリア、イラン、韓国等、感染地域が世界的広がりを続ける中で、市場のリスクセンチメントは一向に改善していません。

テクニカルにはドル円は昨晩のNYダウ急落局面で一時110円を割り込み109.89の安値をつけ、21日移動平均線(昨日109.92)を割り込む場面がありました。結果的には割り込んだ時間は短く、一旦21日線でサポートされた形となっています。

コロナウイルスの予想しうる世界的感染拡大と経済への影響を、株式を中心とする金融市場がどの程度織り込んだかは不透明です。特に今のところ影響が少ないとみなされてきた米経済への波及は懸念されるところで、為替市場も感染拡大の状況と株価動向次第。ただ、一部では中国の感染拡大が収まりつつある等の好材料も無いことはなく、本日午後以降もこれらの材料を株式市場がどのように消化していくのか注目です。

ドル円 110円台前半で小幅反発 株価下落スパイラルにアジアで歯止めかけられるか

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