米1月NY連銀製造業景況指数予想
本日NY連銀製造業景況指数が発表されます。先行指標としては重要であり、しかも2020年1月分が発表されます。
(今回発表予想)2019年12月16日12時現在予想
12月のNY連銀製造業景況指数は予想を若干下回る数値となりました。しかしながら、下図@を見ても低位安定であり、マイナス突入を免れているだけとなっています。
過去2回の高値(○印)からの下降期間を見ると、最初は2010年4月〜2013年1月の2年8ヶ月、2番目高値からは2014年9月〜2016年1月の1年5ヶ月です。大きな違いは前者が途中大きく回復していますが、後者はほぼ一貫して下がり、その後反発を辿ったケースです。今回は2017年10月高値から既に2年3ヶ月経過していますが、一向に反転する気配を見せていません。マイナスに下がらない分、回復にも時間がかかりそうな動きになっています。
@NY連銀製造業景況指数(青)と移動平均(オレンジ)黒より右は今回予想
また、下図AはISM製造業景況指数とNY連銀製造業景況指数の3ヶ月移動平均線を比較しています。NY連銀指数がボラタイルなので移動平均にしています。月々では若干上下の振れはありますが、正の相関となっています。
直近はNY連銀指数がここ数ヶ月横這い傾向になっています。過去の横這いは○印で3回ありましたが、いずれもその後は回復しています。ただし、3回共NY連銀製造業景況指数<ISM製造業景況指数ですので、NYがISMに引っ張られる可能性もあります。これだけ見ると製造業の回復にはまだ時間かかりそうです。
AISM製造業景況指数とNY連銀製造業景況指数の移動平均線
(NY連銀製造業景況指数は1月予想値を加味した移動平均線)
下図はドル円の日足チャート2つです。(1)は先週雇用統計発表前に掲載したもので、(2)は今回分です。雇用統計では(1)の抵抗線GとHできっちりと止められましたが、今週に入り、両方共に上抜けています。
チャート(2)は(1)より期間を延ばしていますが、2019年4月高値からの抵抗線ラインAが110円50銭〜60銭に控えています。ここが当面の大きなポイントになっており、もし日足で上抜けて終わった場合には新たにラインBとCの短期ドル高トレンドを形成することになりそうです。今日現在でBが107円70銭、Cが110円90銭にあります。もし越えたらすぐに110円90銭の抵抗線に当たることになります。
逆にラインAが維持された場合はGとHのサポートを下抜けて終われば、今回のドル上げは一度終了になります。
昨日から始まった米CPI発表を皮切りに、今週はNY連銀製造業景況指数、明日以降の鉱工業生産指数・設備稼働率・小売売上高など重要経済指標が続きます。この数値を加えたアトランタ連銀GDPナウの数値が判定材料の1つになりそうです。
(2020年1月15日14:10、1ドル=109円90銭)
オーダー/ポジション状況
関連記事
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:照葉 栗太
2024.11.23
来週の為替相場見通し『トランプトレードと円キャリーの組み合わせがドル円を下支え』(11/23朝)
ドル円は、今週前半にかけて、一時153.28まで急落する場面が見られましたが、週末にかけては一転154円台後半へと持ち直す動きとなりました。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:田代 昌之
2024.11.22
東京市場のドルは154円台後半で推移、日銀による追加利上げ観測が円安のブレーキ役に(24/11/22)
東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、日本株のしっかりとした推移を材料にじり高の展開となり154円台後半で推移した。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:斎藤登美夫
2024.11.22
ドル円 値動きそのものは激しいが、結果レンジ内か(11/22夕)
東京市場はドルが小高い。やや激しめの乱高下をたどるなか、最終的にドルは高値引け。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:斎藤登美夫
2020.01.15
ドル円 米中通商協議めぐる動きを注視、予断許さず(1/15夕)
15日の東京市場は、揉み合い。前日のNYクローズでは110円台を維持できなかったが、大きく崩れることはなく、109円後半での一進一退に終始している。
-
みんなのFX トレイダーズ証券
みんなのFXはスワップもスプレッドも高水準!口座開設とお取引で最大1,010,000円キャッシュバックキャンペーン中!
取引は1,000通貨からOK、手数料も無料!eKYCで最短1時間後に取引可能
- 「FX羅針盤」 ご利用上の注意
- 掲載している情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
- 掲載している商品やサービス等の情報は、各事業者から提供を受けた情報または各事業者のウェブサイト等にて公開されている特定時点の情報をもとに作成したものです。
- 当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
- FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
- 当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
- 当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
- 当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
- 当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
- 当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
- 当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
- 当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。