米12月消費者物価指数予想
本日、米国の消費者物価指数(CPI)が公表されます。全体的にインフレが上がってきており、先月は前年比で+2.1%となり、FRBインフレ目標値内に入っています。今回も前年比では+2.4%ですので、今後半年位経過しても同じ水準なら利下げの可能性が薄れてきます。現状では、製造業の指数が非常に悪いですが、雇用が拡大しているので、これがGDPの60〜70%占める個人消費に好影響となり、ひいては製造業回復に繋がるとのシナリオですが、この逆の場合は景気低迷下のインフレ懸念になり、非常に悪いパターンになります。
2020年1月14日14時現在予想
下図(1)は前月比ベース(全体)の推移を示しています。オレンジ色の6ヶ月移動平均線が緑色の+0.2%を越えてきています。オレンジ色の移動平均線も緩やかな上向きを継続しています。
(1)米国消費者物価指数(CPI)前月比ベース推移
(黒い線より右側は今回の予想値、赤はゼロ、緑は0.2%)
また、前年比ベースは下図(2)で米国とユーロ圏のCPIを比較しています。緑より右側は今回の米国予想値で、予想通りならば11月に続きFRB目標値の2%越えになります。
ユーロ圏と比べて物価が堅調に推移していることが解ります。依然として先行きのインフレ懸念を心配するほどの数値ではありませんが、デフレの心配もありません。もし来月以降も黒の線より上の状態が続けば、FRB利下げの思惑は少なくなり、米金利の上昇に伴うドル買いが出易くなります。この場合は株価への影響次第で、ドル買いが継続できるか否かとなりそうです。
(2)米(青)とユーロ(オレンジ)のCPI前年比ベースの推移
(赤はゼロ、黒はFRBのインフレ目標値、緑より右は米国予想値)
下図はユーロドルの日足です。12月初旬にラインAを上抜けてからはラインBとラインCの短期ユーロ高トレンドを形成しており、それぞれ今日現在でB:1.1050、C:1.1240、D:1.1335にあります。中長期はまだユーロ安トレンドですが、短期はAを守られている限りは押し目を拾い、上値では売りになります。切れて終わった場合は短期もユーロ安となり、昨年10月1日の底値狙いになりそうです。
ユーロドル日足
(1月14日16:16 1ユーロ=1.1140ドル、1ドル=110円03銭)
オーダー/ポジション状況
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