依然として休場多い、予想外の変動にも注意(12/26夕)

26日の東京市場は、ドル高・円安。クリスマスが明けたとはいえ、まだ休場となっている市場も多く商いは限られるなか、円は対ドルだけでなくほぼ全面安の様相だった。

依然として休場多い、予想外の変動にも注意(12/26夕)

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26日の東京市場は、ドル高・円安。クリスマスが明けたとはいえ、まだ休場となっている市場も多く商いは限られるなか、円は対ドルだけでなくほぼ全面安の様相だった。

ドル/円は寄り付いた109.30円レベルを日中安値に、じり高推移。一時109.55-60円まで値を上げ、週初23日に記録した週間高値(109.54円)をわずかながら更新する局面も観測されていた。ただ、その後は急速に上げ渋る展開になると、109.50-60円で強保ち合い。16時現在では109円半ばで推移し、欧米時間を迎えている。
円は対ドル以外でも弱含みで全面安商状をたどるなか、もっともアクティブに動いたのはポンド/円。ドル/円同様、寄り付きレベルを日中安値に、80ポイントほど上昇する局面も。

一方、材料的に注視されていたものは、「北朝鮮情勢」について。
以前に北朝鮮が「クリスマスプレゼント」について言及したこともあり、マーケットにも緊張感が広がるも、取り敢えずここまでとくに何もなし。とは言え、よもやトランプ米大統領が冗談で発した「プレゼントというのはミサイルでなく、花瓶を送ってくるかもしれない」ということはやはり考えられず、突発的な出来事が起こっても不思議はないだろう。このあとも、引き続き注意を払いたい。

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24日のクリスマスイヴと25日のクリスマス当日、2日あわせてもドル/円の変動はたったの15ポイント程度。市場の一部からは、流動性の低下を受けた「薄商い=荒れ模様」の値動きを懸念する声も聞かれていたが、取り敢えず杞憂に終わったようだ。ただ、本日も「ボクシングデー」で休場が続く市場は決して少なくない。実際、英国やドイツ、フランスなどは休場となる。基本はレンジ取引だが、引き続き予想外の価格変動にも一応注意しておきたい。

材料的に見た場合、「米貿易問題」や「米金融政策」、「ウクライナ疑惑」のほか「北朝鮮情勢」や「英国情勢」、「イラン情勢」など注意を要する案件は数多い。そうしたなか、クリスマス期間で2週間ほどの冬休み入りしたトランプ米大統領からは、SNSを通じた「発言」も依然として聞かれている。ある意味、通常時とあまり変化がないうえ、先で指摘したように引き続きミサイル発射をめぐる「北朝鮮情勢」には注意が必要かもしれない。

テクニカルに見た場合、クリスマス週間ということで足もとは小動きが続いている。そのため、109.20-70円という50ポイント程度のレンジ取引も2週間へと達してきた。まずは、足もと50ポイントレンジをめぐる攻防に要注意。
ちなみに、仮に上抜けた場合には心理抵抗110円がターゲットとなる反面、下抜けると移動平均の25日線や200日線が位置する108.80-00円が意識されそうだ。

本日は週間ベースの米新規失業保険申請件数が発表されるものの、市場の関心は低く、基本的にはノーインパクトか。ただ、本日も欧州市場を中心に休場となるマーケットが多く、積極的な売買が手控えられそうなことから、経済指標発表を受けた突発的な仕掛けなどには一応注意しておきたい。

そんな本日欧米時間のドル/円予想レンジは、109.20-109.80円。ドル高・円安方向は、月間高値も近い、足もとのレンジ上限にあたる109.70円レベルをめぐる攻防にまずは注視。超えれば、心理抵抗にあたる110円が名実ともにターゲットとなる。
対するドル安・円高方向は、先週示現したドル安値の109.18円が最初のサポート。割り込んでも底堅いイメージだが、25日線や200日線を下回ると、下げが加速する可能性もある。

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ドル/円日足

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